始めに

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急ぐか、気長にやるのか、分けてみよう

 応急処置が必要なケースというのがあります。日常生活に著しく困難になっている。仕事にかなりの影響がある。金銭の問題を繰り返す。という症状は、「専門家」に相談するか、発達障害者支援センターで相談したほうがいいようです。そこまでいかないレベルで、自分たちで対応をしなければいけない範囲で、早急に対応が必要なことは、すぐに考えないといけません。
  応急処置が必要なものと、気長にやっていくものを分けて、さらに、その中で優先順位をつけないといけません。それをするのは、「周辺者」になります。「当事者」に自覚がある場合は、「当事者」と話し合うのもできるかもしれません。

 「当事者」じゃないと、できるかどうか、対応したいかどうかはわかりません。「周辺者」は、「当事者」の様子を見ることはできますが、頭の中で考えていることはわからないので、様子を見て進めるしかなさそうです。

 優先順位をつけたら、日程表を作り、目標を立てます。ただし、日程通りに行くことは、まず、ありません。ASD、ADHDの両方が、とても難しい症状の上に、大人になっているたため、認知のゆがみを取るのは、並大抵では難しいらしく、自覚があっても、進みません。本を読むスピードも、遅い人も多いようです。ADHDだと、読まない人も多いようです。読んでも、嫌な作業になるため、集中力が持たないようです。ただ、やらないと、いつまで経っても、直ることはないので、その辺の兼ね合いは、「周辺者」が考えていく必要があるようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医