始めに

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譲らない、謝らない理由

 アスペルガーの場合は、問題があって、アスペルガーの「当事者」が原因になっていると、一般的に思われても、言い張ったり、謝らないケースがとても多いです。それが何度も続くため、そのうち、嫌がられて、かかわるのを極力減らされてしまうことも多いようです。
 理由は、色々な可能性があるようですが、紹介されていたものを羅列します。

・そもそも、何が理由かわからない
 アスペルガーの「当事者」は概念が分かってないことも多いです。全体を見ることができなかったり、何が正しいかわからない場合も多いからです。怒っている理由を聞くのも怖く、そのまま逃げることもあるようです。

・自分が正しいと思っている。
 自分のこだわりを、周りの人は理解しているものと勘違いしたまま、大人になっているケースもあります。それ以外に自分の意見が、なぜ通らないのかわからない場合もあります。自分の行動は、自分だけの範囲で考えてはいけないということもわからないこともあるようです。影響を考えて行動しなければいけないということを教わっても理解できずに大人になっていたりするのもあるようです。

・問題があったり、怒られたりしても気づいていない。
 相手の表情を見ていないことも多いようです。影響も考えることはできない場合もあります。気づかないというより、気づけないようです。

・記憶が違っている。
 短期の記憶が飛ぶ人もいるようです。それ以外に細部にこだわって、事実を変えてしまうケースもあり。

・相手の言葉の意味を間違えた。
 なんでも真に受けるため、言葉を額面通りに受け止めて、その通りにしてしまう。「お前なんて、出ていけ」と怒られた場合、本当に出ていけば、「こいつは、反省していない」と思われることに気づけない。日本語の微妙な言い回しが理解できないから。

・パニックを起こして、何が何だか分からなくなるから。
 パニックを起こすと、そこから思考が停止するようです。パニック後に記憶が戻らないこともあるようです。

・ほかの人が謝ったから、その人が全部悪いと思い込む。
 大人のコミュニケーションとして、自分が悪くない範囲も含めて、謝った方がいい場合のケースを真に受けて、「謝っている人が全て悪い」と勘違いするから。

 ADHDの場合

・衝動を抑えられない。
 一般的な感覚はわかっているケースも多いようですが、それよりも衝動が抑えられないから。

・相手があまりに自分を注意するから。
 自分にあまりに注意されると、なんで注意されないといけないんだと反発するようです。相手だって悪い部分があるのに、なぜ、自分だけ怒られるのかと理不尽に思うから。

・ほかの人が謝罪した場合、そのままでいいと勘違いする。
 人間関係を円滑にする場合に、自分の範囲以外も謝罪するケースは大人になるとありますが、それなら「あの人が全部謝るなら、私まで謝らなくてもいい」と勘違いするケースもあるようです。

・相手の態度に気づけない。
 一つのことに集中しすぎて、相手の態度に気づけないことも多いようです。そのため、タイミングを逃してしまい、それが続くと嫌がられてしまいやすいようです。

・ 忘れっぽい
 ワーキングメモリーの働きにより、忘れてしまい、ミスが多いため、それを繰り返しても、自分が忘れているから、相手も忘れていると勘違いするため。

・思ったことを口にするけれど、影響は考えてない。
 思ったことを口にしても、相手の表情に気づかないから、相手がムッとして、怒っていても、流してしまうから。

・怒りっぽいから
 ワーキングメモリーの働きの影響で、自分の欲求を伝えるのが下手で、それで、相手が無理解だと勘違いして、イライラするから。

・パニックを起こすから
 ワーキングメモリーの影響なのか、脳の性質か、パニックを起こしやすいらしく、そのため、かんしゃくを起こす、いじける、記憶が飛ぶ、記憶が支離滅裂になるから。

・我慢をするということを小さいころからしたことがないから
 育った環境と、本人の性格もあり、どれだけ注意されてもマイペースで育った場合は、怒られると反発したまま大人になっているケースもあり。

・思い込んでしまっているから。
 相手が説明しても、聞いてないし、自分が思い込んだ情報が「絶対だ!!」と思ったら、それを主張し続ける。それが間違っていても、とにかく、相手が悪いと思ってしまうから。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医