集中できない。過集中しすぎる。発達障害の「当事者」の人たちが語る実態は、「周辺者」には驚くことばかりです。こういう細かい事情は、世間には知れ渡らず、出ている情報は、「自分のことを優先する」「空気が読めない」「天才が多い」などが多いようです。
何度数えても、数が数えられない。家計簿をつけても、つけても数字が合わない。地図が読めない。たくさんあるものから、自分が欲しいものを見つけられない。言葉だけ聞いていると、そこまでひどいように感じませんが、実際に生活をしていると大変らしく、仕事にならないというレベルの発達障碍者も多いようです。個人差がありすぎて、テレビで紹介されているのは、平和なケース。実際に困っているのは、ものすごい金銭問題が出た。親族の複数の人に症状が重くて、「おかしいのは、お前だ」と症状がない、「周辺者」の家族のほうが、病院に連れていかれたというぐらいのケースも出ています。
数が数えられないというのを聞いて、さすがに驚きました。数を数えるって、色々な仕事でたくさん、いくらでも必要になる作業です。金銭の管理なんて、できるわけがない。それができない理由は、ほかに気を取られると、つい、そちらを見てしまうらしい。程度がひどい人は、間違えてばかりというのも多いようです。
同じ症状名なのに、個人差がありすぎるため、その人にあった方法を考えていくことが必要になるようです。
ほとんどの人が言っている。小さいころにわかっていたら。そして、わかるような説明方法が、学校や、教育書に書かれていたら、違っているのにと。外国では、肯定、否定がはっきりしており、察してくださいという場面が少ないために、ASDの人は、そこで困るということが少ないらしいです。日本は、空気を読んでくださいというのがあるので、一般人でも、「???」という場面は多いです。学校の先生たちが、発達障害の正しい知識を学んで、一緒のクラスで、教室に溶け込ませるような教育現場にならないと、社会的な浸透も難しい気がします。お仕事のサポーター制度ができるようですが、学校も、それから地域もサポーター制度ができるといいなと感じます。