もしも、「私はASD、ADHDかもしれない」と身近な人に言われたら、その行動は段階があると思います。症状が重すぎる人は、精神科医や発達障害者支援センターに相談してください。LDの症状があると、読み書きなどで問題が出ている人もいます。本の内容も把握するのが難しい方もおられるので、お医者さんに相談した方が安全です。相談するのを迷っている人向けの段階です。
第一段階
「知りましょう」正しい情報を知らないことには、始まらない。「いったい、どういうことかな?」と思うので、本で調べるしかありませんが、ここで注意点。「名称がいっぱいあるけど、どれがどれ?」については、「名称がたくさんあるけれど」で解説しているので、参考にしてください。
「取捨選択」関係ない部分は考える必要はないので、とりあえず、いっぱい書きだしてみてください。そして、自分で、○、×、△の印をつけて、さらに最優先項目を絞ってください。ここはとっても問題だと思う部分だけ、書きだしてみてください。これらの作業は、頭で考えてもごちゃごちゃします。ASD、ADHDの当事者だと、さらに難しい作業になります。そばにいる人がサポートしないと難しいと思うので、考えてみてください。
第二段階
「受容プロセス」ASD、ADHDの状態を、大まかにわかったけれど、それより、「いったい、なんだろう? 本当なんだろうか?」という葛藤が始まると思います。それが全くなくて、「だって、しょうがないよ。そういう症状なんだろ。だったら、受け入れるよ」という方はここを飛ばしてください。それ以外の方は、受容プロセスというのをたどると思います。ここについては、別の記事で解説します。
受け入れたくない、受け入れるのは無理という方は
→「受容しない人もいる」へ
状態がひどい場合
「カウンセラーについて」「カサンドラ症候群になったら」
「感情的になったら」
それでも無理な場合は、「心が離れている場合」へ
第三段階
「安心してください行動」ASD、ADHDの当事者と周辺者は、それぞれ、状況に戸惑っています。認知のゆがみにより、お互いに理解ができません。お互いが「自分が正しい」と思っています。謝罪が必要だと思われる部分はASD、ADHDの人が謝った方が、ことがスムーズにいきます(定型発達の人が不誠実、無理解な場合は除く)。そのうえで、「できないことがたくさんあるけれど、見守ってほしい。サポートをお願いします。迷惑行為で止まらないときは、止めてください」とお願いしたほうが周囲の人が安心します。
第四段階
「対応を一緒に考えよう」どんなに努力しても、できないことがたくさんあります。能力の限界もあるので、その辺は、説明を変えたり、メモを活用。シールを貼って、場所をわかりやすく分類。など、できる範囲を徐々にやっていきましょう。と言っても、面倒だというのなら、できる範囲からコツコツと。これらの記事はページの左上のラベルの中の「対応方法」、もしくは、固定ページの「目次」の「対応方法」の記事一覧に載せています。