始めに

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状態と気持ちで決めよう

 発達障害の症状が出ている「当事者」そして、周辺にいる「周辺者」がどうするのかを決める基準があるそうです。
「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」ASD、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医

ポイント
・「当事者」が自覚があるか?
・「当事者」が対応する気があるか?
・「当事者」が、日常生活で著しく困難な生活を送っているか?
・金銭にものすごい問題が出ていないか?
・「周辺者」が疲弊するほどの問題は出ていないか?
・「周辺者」が「当事者」に寄り添って、対応したい気持ちがあるか?
・モチベーションを維持できそうか?
・この問題に、どの程度の予算をかけられそうか

 これらのポイントを見て、今後の方針を決めたほうが良いそうです。



  学校、職場、家族、親族、グループで、発達障害の症状を持っている「当事者」が出たら、どうしているかというと、

①そのままグループ活動を維持したまま

 発達障害の症状を持っている「当事者」は、行動を制限しながら、発達障害の症状を学び、応急処置だけはとって、様子を見ながら段階を踏む

②「当事者」は、グループとは別行動を取る

 「当事者」は、行動をどうしたらいいのか、お医者さんに診断を受けたりして、発達障害の症状と対応方法を学び、グループメンバーも一緒に、行動や対応を学んで環境作りをしていく。その後、団体行動を一緒に取れるかどうかを模索する。

③団体行動は、避けた方がいい

 「当事者」が全く取り組む意思がなく、周りのせいにしている。金銭問題、暴力、暴言、問題がありすぎる、精神的苦痛が伴う、仕事に影響が出まくっていて、団体行動が取れない場合は、「当事者」と「周辺者」は別行動をしたほうがいい。

 これ以外のパターンがあるのかも知れませんが、代表的なグループの形をあげてみました。団体行動を避けた方がいいパターンのままの人も多いようです。その場合は、自覚するまで待つか、諦めるかしかないようです。

 「グループの形」へ


 症状が重すぎる発達障害者の場合は、専門家に相談したほうが良いそうです。理由は、家庭教師のような役割の人が、どうしてもいるからだそうです。発達障害の症状の知識を理解していかないと、何も始まらない。そして、発達障害の症状が出ている「当事者」ができることできないことを判別する必要もあります。生活バージョンの家庭教師の人がいたほうが、「当事者」「周辺者」が安心できるからです。気持ちをほぐしてもらえる先生もいるようです。そうしたら、安心感が出ます。そして、気持ちがすぐに下がってしまう状態になる、発達障害のトラブルの数々もモチベーションを維持できるように導いてくれる先生もいるみたいです。発達障害者のできることと、どうしてもできないことを、仕分けしておかないと難しいようです。WAIZ-Ⅲなどの検査で、把握しておいたほうが、わかりやすくなる場合もあるようです。ただし、発達障害者が、「お医者さんに通いたくない」というケースも多数あるそうなので、もしも、カサンドラ症候群などの症状が出ているのなら、配偶者の状態を相談しながら、カサンドラの部分も相談できるお医者さんを探してみるというのも一つの方法です。ただし、よいお医者さんを見つけるのは、とても、大変らしく、ほとんどが親身になって相談には乗ってくれない。診断だけして、おしまいだった。なんて、ケースも多いらしく、期待しすぎても難しいのが、今の実情のようです。できる限り、自分で情報を集めて、お医者さん探しもしたほうがいいのかもしれません。

「当事者」がトラブルを起こしている自覚がある、やる気もある、「周辺者」も、大変だけど、寄り添って対応してもいいかもしれないと思っている。そういう場合は、対応を考えていけるそうです。

反対に、自覚なし、対応する気なし、「当事者」が被害者だと思っている、金銭に問題がありすぎる、パワハラのような状態になっている、医者を勧められても逃げて行かない、「周辺者」が疲れ切っている、モチベーションが維持できそうもない。こういう場合は、無理しないほうがいいそうです。

どちらにしても、決めるのは、「当事者」「周辺者」のそれぞれが自分で考えていくしかなさそうです。


ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医