始めに

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あいまい表現が苦手

 ASDの「当事者」は、あいまい表現が苦手な人もいるようです。

「これ」「それ」「あれ」などの指示代名詞
「同じように」「似たように」「適当に」など抽象的な言葉
「ちょっと」「こんな感じ」「ざっくりと」などの、副詞
「多め」「少なめ」「軽く」「すごく」「たくさん」など、分量を表す言葉
「主語」「修飾語」などが省略される文章

 例)「これを、そこに置いておいて」
   「同じように、この書類を仕上げてください」
   「ちょっと大きいよ」
   「予算が多すぎる。少なめに変更してください」
   「(あなたが)(その仕事をすることは)(時間がかかって大変だと思うけれど)がんばってね」

  指示代名詞は固有名詞を、毎回入れないと難しいそうです。「同じように」は、ある程度の説明をした方が伝わるそうです。「ちょっと」というのは具体的な伝え方に変えないと伝わりにくいそうです。「多め」「少なめ」は、数字を入れてあげる方がいいそうです。「主語」「修飾語」は省略しないほうがいいようです。具体的な指示や説明じゃないと、意思の疎通がはかれないことも、よくあるようです。

  会話には、5W1Hを入れる方がいいそうです。

「いつ」時間「誰が」人「どこで」場所「何を」すること「なぜ」理由

 「○月○日、△△△さんが、☆☆☆という場所で、◆◆◆ということを、×××という理由で、やってください」ということを、毎回、入れて説明したほうがいいようです。

 日本語は、英語と違って、語順がバラバラになることばかりです。話言葉だと特に、そうなります。「主語」「修飾語」は省略されるし、あいまいな表現でわからず、しかも、語順が人によって違ったりする。そのため、「今までの分をまとめておいてください」と指示されて、時間や日にちの指定がないと「どこから、どこまで?」とASDの「当事者」は戸惑ってしまう人もいるようです。「今日の朝から、今やっているところまでを、○○さんがまとめてください」と言ってから、さらに詳しく、やり方まで指示しないと、わからないままの「当事者」もいるようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医