始めに

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嫌がっているのが分からない

 アスペルガーの「当事者」と「周辺者」の気持ちのずれはよくある話です。アスペルガーの「当事者」は、はっきりと嫌だと言われても、「私がそうしたいから、このままでいいよね」と続けようとします。これを、何度も何度も繰り返すと、「周辺者」は、「???」と思うだけです。
 
 嫌だと言われても、その後、会話を続けると、「許してもらえたんだ」と勝手に勘違いしてしまうようです。怒る態度を続けることは、周りの人にも影響があるため、表面上、怒らないようにしているだけなのに、謝ることが必要だという部分が分からないらしく、そのままにしてしまうようです。この部分をどうしたらいいかというと、「周辺者」が、怒らず、パニックを起こさないように、言葉を選びつつ、はっきりと、状況を説明します。メリット、デメリットを交えて説明するとわかる「当事者」もいるそうです。「それを選ぶと、こういうデメリットが起きる」「こういう方法だと今後につながる」など、そういうことを一つ一つ教えていく必要があるようですが、トラブル続きで、心が離れ気味な「周辺者」は、アスペルガーのことを調べたくないし、かかわりたくないので、やりたくないのなら、無理をしないほうがいいと思います。「周辺者」が教えたいのか、教える気持ちすらなくなっているのかで決めるしかなさそうです。
 トラブルの質によっては、取り返せないものもあります。相手の気持ちが落ち着けば、謝罪が必要ないと思い込んでいる「当事者」も多いようなので、驚きました。トラブルを繰り返す人が、さらにトラブルを起こし、謝罪もしてないままだと、相手の気持ちは、「また、やったんだ」と思ってしまうようです。許してくれる人だけを選んで付き合うということができればいいですが、そういうわけにはいかないので、「当事者」は、謝罪の仕方を教えてくれそうな人を確保して、相談できるようにしておく方が安心だと思います。「周辺者」は、教えてもいいと思う関係の人であれば、時間をかけて、説明してあげてもいいかもしれません。「そこまでしたくないよ」という相手もいますから、そこは様子を見て判断したほうがよさそうです。助けると、ずっと、依存されるケースもありますから、そこもほどほどに。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医