ASD、ADHDの両方とも、自分が正しいと思っている、もしくは、なぜ、自分ができないのかがわかっていないため、説明が細かくなる場合があります。
たくさん説明すればいいというわけではないようです。自覚がある場合は、「当事者」に下準備をしてもらう必要があります。自分の症状が分かってからじゃないと、説明しても、どうしていいかわからないからです。下準備には、ものすごく時間がかかります。症状の把握をしてもらい、自分に当てはまっているものを選んでもらい、その中で気になっているものをピックアップしてもらい、「周辺者」が困っているものもピックアップして、という作業を繰り返して、「当事者」「周辺者」が大まかに、症状を理解してからじゃないと、説明できないと思います。ここまでが下準備になります。
さらに説明するにも工夫が必要になります。「当事者」によって、症状が異なるので、それに合わせる必要があります。一度にたくさん言っても、許容範囲を超えるとパニックになるので、できません。でも、何も説明しないわけにもいかないので、必要な部分を選んで、何度も思考錯誤を重ねて、「当事者」にあった方法を見つけるしかなさそうです。一般的に、それを知らない人に説明するには、一からすべて説明しますが、ASDの場合は、さらに補足説明が必要になってくるため、何倍も説明が必要になってしまうようです。
ADHDの場合は、聞きたくないことをするのは、しないので、短く説明したほうがいいようです。それでも、聞いていない人も多いようなので、聞いてもらえる説明方法を「周辺者」が考えるしかなさそうです。それでも、なかなか直らないようです。
ASD、ADHDの自覚がない人に説明する場合は、下準備ができていないので、なかなか聞く耳は持ちません。その部分を、工夫しないと難しいようです。学校、会社などで、診断されてから、底つき体験を経てからじゃないと、聞いてもらえない人も多いようです。