始めに

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本を読むスピード

 ASD、ADHDの両方とも、ワーキングメモリーの関係もあり、情報処理が一般的じゃなかったり、遅かったりするようです。

 本を読むスピードも違ってきます。ものすごく時間がかかる人もいるため、情報が駆け巡り、まとめきれないというアスペルガーの人もいるし、情報処理が追い付かず、変な解釈をしてしまう場合もあります。
 ADHDの場合は、そもそも「面倒だから、読みたくない」と自分がしたくないことをしない人も多いです。ASDは、「必要じゃない」と言って、読まない人もいます。
 「周辺者」に余裕があれば、情報整理は「周辺者」が行って、必要な部分だけを、「当事者」をほめながら、様子を見ながら、なだめながら教えていくということもできますが、それをいちいちしていると、一つの説明だけで、ものすごく時間がかかる。時間に余裕がない場合も多いので、そのときの気持ちと状況で考えていくしかなさそうです。

 理解ができないわけじゃないそうですが、ASDの人に、説明するのは、弁護士さんやカウンセラーでも大変だと言われているようです。説明するのに慣れていない、「周辺者」は、ほどほどを目指すしかしょうがないのかもしれません。何度も説明してみて、そのうち、理解してもらえたらいいと思って、気長にやるしかしょうがないようです。

 会話のスピードも、ASD、ADHDの人は、自分の意見を言うときはスムーズですが、相手の言葉を処理するのは、遅れる人もいるそうです。「当事者」に合わせて、話す分量と説明を変えていかないといけないようです。

  本を読む場合は、挿絵が多くて、わかりやすいものがお勧めだそうです。注意するときも、相手の理解力に合わせて説明しないと難しいようです。ASD、ADHDの「当事者」が、自分の症状の性質をどこまで理解しているかによって、注意の仕方を変えていくしかなさそうです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医