始めに

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受け入れたら、変化がある

 受容プロセスの5段階の状態になり、徐々に静かに、「当事者」がASD、ADHDである自分を受け入れたら、「周辺者」も、性質を少しずつ理解しつつ、ASD、ADHDの人の状態を受け入れたら、対応を考える余裕が出てくると思います。
 症状が重い場合、カサンドラ症候群の状態以外で、症状が比較的軽く、仕事にも影響がそれほど出ていない、金銭面でも心配するほどではない、生活を送るのに著しく困難な状態にならない場合で、自力でやっていきたいと思っている場合は、対応を、自分たちで考える必要が出てきます。

 「当事者」が取り組めそうなもので、一番気になっている症状の中から、いくつか取り上げて、対応していくことになります。

・金銭面は、自分で何とかできそうか、フォローが必要か?
・行動面で、一番心配になる部分はどれか?
・感情面のケアは、お互いにどうするか?

 など、様子を見ながら決めていくしかありません。とりあえず、すぐに取り入れられるのは、メモ、シールなどを、やってみました。あちこち貼りすぎると大変なので、とりあえず、一番気になるところだけ。受容プロセスを受け入れつつある、一人だけがやっていますが、メモの活用の効果もあり、やることを忘れるというADHDの症状の数が減っているようです。作業時間を工夫したり、何回かに作業を分けたり、終わる時間を自分で測ってみたり、工夫してやっているようです。どうして、やれるようになったかを「当事者」に聞いてみたら、ADHDの本に書かれている挿絵などから、「周辺者」の気持ちが分かるようになり、自分の行動の影響を考えて、行動したほうがいいと理解できてから、「やる気になった」と言っていました。

 「やる気になった」かどうかが、一番大切なものなのかもしれません。やる気にならない人もいるようです。受容プロセスの第二段階の「怒り」で、責任転嫁したり、自己正当化したり、そういう心の状態のままでは、難しいと思います。この心を変えることは、ASD、ADHDの両方とも難しいようです。自分が悪かったと理解するまで「数年かかった」という人もいるようです。「当事者」の心が出来上がるまで、ゆっくりと待つしか方法がないようです。「当事者」が受け入れた後は、問題の数は減っていくらしいです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医