始めに

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悟りのプロセス

 ASD、ADHDの症状を受け入れて、対応する前までを「受容」プロセスだとすると、その後、対応を経て、葛藤を繰り返した後に、すべての状態を知り、それを受け入れて、覚悟を決める状態が「悟り」の状態ではないかと思います。

「悟り」までの過程

「気づき」の状態
 「当事者」・・対応し始めたけれど、なかなかできない。できないことがたくさんあると気づく。おかしいと思っていたことが、脳の性質から来るものだとわかる。
 「周辺者」・・対応し始めた「当事者」ができないことが多いことに、改めて気づく。脳の性質から、どんなに努力しても直らない部分があるとわかる。

「怒り」の状態
 「当事者」・・何度やっても、怒られる。一度、腐った気持ちになって、「定型だったら、怒られないのに」「定型の人だって、できないことがいっぱいあるのに、なんで、俺だけ?」とぼやきたくなる状態。
 「周辺者」・・注意しても、上達しない。「これだけ言っているのに、なぜ、忘れるのか、わからない」「私だって、やることがあるのに、なぜ、私がこんな目に?」という状態。

「すがり」の状態
 「当事者」・・何かにすがりたくなる状態。食事療法をしてみたり、決定的な治療法を探してしまう。神様にお願いする場合も。
 「周辺者」・・改善されるわけじゃないため、自分がフォローし続けることに疲れて、逃避したくなり、何かにすがりたくなる。

「悲観」の状態
 「当事者」・・どんなに頑張っても、結果が思わしくない。努力の割には報われなくて、悲観する。自分の未熟さが嫌になる。
 「周辺者」・・なかなかトラブルが減らない「当事者」の状態に悲観する。先の見えない状態に疲れ果てて、気分が暗くなる。

「悟り」の状態
 「当事者」・・できないことがたくさんあると気づいたけれど、でも、できることもあると切り替えて、自分に合った方法を知り、自分自身でできることを探していく。ありのままの自分を受け入れる。
 「周辺者」・・「当事者」には、できないこともあるけれど、でも、できることもたくさんある。よいところもたくさんある。それを見つけて、サポートして、それなりにやっていければいい。無理しなくてもいい。ありのままの「当事者」を受け入れ、自分もそれに合わせられるようにしていく。

 受容プロセスの場合は、色々なところに変遷が紹介されていましたが、その後の部分に関しては、「受容プロセス」を参考にして作ってみました。それぞれの状態を行ったり来たりしながら、最後、「悟り」の状態になっていくのではないかと思います。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医