始めに

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途中で中断する

 ASD、ADHDの両方とも、悪気はないけれど、どうしてもできないというケースが多いです。何度も何度も繰り返しても、それでも覚えられなかったり、できなかったりする。どんなに頑張っても、できそうもない。大人になっていて、すでに出来上がっていて、「周辺者」が合わせたら、それでいいと言ってしまう。そういう状態で、進まないことも多いです。
「周辺者」にしてみたら、「なぜ、できないのだろう?」と思います。それが何度も繰り返されると、疲れます。合わせきれません。ある程度、フォローしないと難しく、でも、気持ちが疲れてしまっていたりすることも多いです。
 ASD、ADHDの両方ともが、「嫌だ」と拒否反応を示すような時期は、中断するしかしょうがないようです。「周辺者」が疲れた場合も同様です。
 焦っても、どんなに頑張っても限界があります。何度言っても難しく、そして、本人が、「別にいいじゃない、このままで」と言っているケースだと、「周辺者」は、「このままでいいとは思えない」と今後のことまで想像できますが、ASDは、今後のことは想像ができないようです。説明を何度もしてもらい、把握できて、「そうだったのか」とそこで気づくことが多いようです。ADHDは、楽観的で見通しが甘い場合が多いので、それで時間が間に合わないことを指摘されると、怒り出したり、何かのせいにしたり、そういうケースもあります。フォローを「周辺者」がし続けると、「周辺者」も自分の生活がありますから、程度によっては、引き受けられません。それを断られると、ASD、ADHDの両方とも、自分の思い通りにならないと怒り出すということもあります。
 こういうことがたくさんあると、「周辺者」のほうも、おだてながら、ほめながら、「当事者」に合わせる生活がしんどくなることも多いので、無理しないほうがいいと思います。
 中断は多くなりますが、焦らないほうがいいみたいです。
 
 ASD、ADHDの「当事者」のやる気が、そもそもないケースの場合は、距離を取りつつ様子を見つつ、それでも、やらないといけないこともあると思いますが、「周辺者」はくれぐれも無理をしないでください。「周辺者」の心が疲れてしまうことがあると、「カサンドラ症候群」の状態にまで行ってしまうこともあるからです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医