前と同じことを説明してあるのに、「何度も同じことを言ってくる」ケースもあります。「周辺者」のほうは、「また、聞いてきたの?」「まだ、言ってるの?」と驚きますが、ADHDの場合は、前に言ったことを忘れている場合があります。ワーキングメモリーに関係があるようです。会話に情報処理が追い付かない。でも、自分のほうが正しいと言ってしまう。そういう性質がADHDにあります。
何度、注意しても「忘れちゃってる」ので、お手上げです。そういう場合も、無理して合わせる必要がないようです。
ASD、ADHDの人に、何度注意しても、同じ欲求を言い続けるケースがあります。「こうしてほしいのだけれど?」とお願いしているのは、こちらなのに、自分の要求ばかり。なぜかというと、頭の中にいくつかの要素が駆け巡り、わからなくなり、そうなると冷静に判断ができず、「パニック」となり、「そうだ、私は、『△△したい』と言い続ければ、わかってもらえる」となるらしい。思考回路は不思議です。余裕はないです。合わせてもらえば済むと思い込んでいるため、言い張ります。同じことばかり言うのも、そのためらしいです。
ASD、ADHDは、脳の情報処理が特殊なために、相手の立場に立って考えてということができないそうです。「周辺者」は妥協したくない範囲は合わせなくてもいいと書かれてあるものが多いです。