「当事者」「周辺者」ともに、受け入れがたい状況を、どうやって考えていいのかわからず、受け止められず、混乱し、葛藤する状態の時は、「感情的になりやすい」です。その場合は、「当事者」が「周辺者」に、「周辺者」が「当事者」に答えは求めないほうがいいみたいです。どんなに答えを求めても、相手も「わからない」状態です。そして、不安があります。定型の人同士であれば、何とか支えあうこともできるかもしれませんが、できれば、冷静になれる第三者に助けを求めたほうがいいと思います。お医者さん、カウンセラーに行く、自助会に参加するという方法もあります。友人や知り合いに話を聞いてもらいたいと思うのが一番手っ取り早いと思いますが、ここで、一つ注意点。今では認知されてきているらしいですが、「ほとんどの人は、ASD、ADHDの実態を知らない」ということで、話を聞かされる方は、程度を「軽く見る」傾向があるそうで、「大丈夫だよ」と気休めを言うケースが多いみたいです。相談相手は、ASD、ADHDの症状を少しでも知っている人か、親身になって聞いてくれる人、相談に乗れるだけの人生経験が豊富な人がいいのかもしれません。
カウンセラーなどが一番いいのかもしれません。カウンセラーについては、別の記事で紹介します。
感情的になっている状態で、イライラする、悲しすぎる、怒り出す、冷静になれない、何もやる気が起きない、などが出ていて、いつまでも、その状態が長引くのなら「カサンドラ症候群」の症状かもしれません。それについては別の記事で紹介します。
感情的になっている場合は、「当事者」「周辺者」は、それぞれの感情を、それぞれで処理をする方が賢明のようです。非常事態なので、お互いに受け止められるわけがない。感情的になりやすい時期なんだと思って、徐々に気持ちを落ち着けていくしかなさそうです。「当事者」の症状が重すぎて、気持ちが落ち着けそうもない場合は、「周辺者」のサポートが必要になる場合がありますが、その場合は、「周辺者」が冷静の時じゃないと難しいと思います。ASD、ADHDの症状、性質をある程度は理解してから、冷静になってから、サポートしたほうがいいかと思います。