ASD、ADHDの両方とも、社会スキルを身に着けるというのが基本になるようです。理由は、根治治療がないからと、ASDの人の割合が、圧倒的に少ないからです。社会認知度が高くなれば、無理しなくてもいいという風潮に変わるかもしれません。
日本の統計では、ASDで1%ぐらい。ADHDで、3%ぐらいと言われているようです。ただし、特別学級の人は省いた統計のようですし、グレーゾーンというものがあり、こちらは統計を取られていないようですが、基準を超えないけれど、症状がたくさん出ている人まで含めると、かなりの人数になるのではないかと言われているようです。
社会スキルを身に着ける意識は、その人の育った環境と本人の性格によって違ってくるため、大人になってからの社会スキルレベルは個人差があります。
社会スキルが低くても、不注意が多くても、衝動性が抑えられなくても、性格から来るものだと誤解されています。そのため、発見が遅れてしまっているようです。小学生ぐらいになると、症状が分かりやすくなるようですが、そのときに「専門家」に見てもらえるとは限らないようです。よほどわかりやすい症状でない限り、見つからないようです。
日常会話をする程度では、わかりにくいようです。一緒に共同作業を長時間して、それを何度か繰り返して、それで周囲の人がおかしいと気づくようです。ところが、ASD、ADHDとも遺伝しやすいという統計が出ています。小さいころに育った環境がすでにグレーゾーンを含めて、ASD、ADHDの人が多いと、違和感を感じずに、見過ごされてしまうことも多いみたいです。そうなると、社会スキルを教えてくれるはずの両親のどちらがすでにASD、ADHDの状態だけれど、気づいていないということもあり得るため、大人になって、友達、恋人ができて、仕事に影響が出て、初めて気づかれるなんてケースもよくあるようです。