始めに

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お願いの仕方

 発達障碍者が、「やってほしい」と周りに頼むときの頼み方が、わかってない書き込みを多数見かけます。定型発達だと、そこで「こうやって言ったほうが、相手も受けてもらえる」という気配りができますが、発達障碍者は、自分流でやりたがります。これを埋めるためには、ソーシャルスキルトレーニングの本で具体的に書かれているものを読んで、参考にしたほうがいいのですが、これができるのは、症状が軽い人じゃないと難しいと言われているようです。症状が重い方は、たくさんの理由で、できないことも多いようです。そのできない理由の説明と、周りへの頼み方、どの程度まで頼めるか、これを埋めることができるのは、ジョブコーチ的な補佐が必要だと、書き込みを見て、いつも思っていました。お仕事でサポーター制度ができるという話もあるようですが、まだまだ、先の話だし、導入されてから、ノウハウが検討されると思うので、それが導入されても、仕事の現場に、浸透されるまでは、かなりかかるような気がします。

 実際のお仕事の現場の人は、忙しいので、たとえ、部下や同僚がASD、ADHDだとしても、細かい症状まで勉強してくれる上司は稀のようです。一般社会では、そこを過剰要求されても、上司も、先生も、戸惑うばかりです。「私は発達障碍者だから配慮してください」と言われても、「なにを?」「どうやって?」と思ってしまいます。一般社会では、上司や先生に、合わせろということは要求せず、「ここがこういう感じなので、こういう指導をお願いします」「こうやって配慮してもらえると助かります」より具体的な提案をしないと、なかなか動いてくれません。相手も忙しいからです。かかわっている人は大勢いるために、その中の一人のために多くの時間を割いてくれることは、ほとんどありません。例え、発達障害でも、自分のほうから、提案の仕方を覚えていかないといけないようです。でも、症状から、それができないというので、トラブルが起きやすいようです。

 こういう場合のマニュアルがあったらいいのではないかと、いつも感じます。学校に通われている生徒さんの親に対して、「先生に、こうやって提案してみてください」みたいな、提案表の見本があったり、自分の状態のマニュアルが作れたり、そういうのが学校の中で、できたら、とてもいいのではないかと感じました。日本ではスクールカウンセラー制度は、ないので、そういう部分のケアが行われる学校も稀にあるようですが、ほとんどはないので、自分で考えていかないといけなくなります。

 これらの具体的な、マニュアル作成や、指導書があったら、いいのにといつも思います。具体的なお願いの仕方のマニュアル、指導書、先生や上司への提案書の書き方などが載っている本ができたら、いいと思います。学校、お仕事の現場に、臨時の障碍者相談所が、年に一回でも開かれたら、助かる人が大勢いるような気がします。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医