始めに

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もう一回言って、聞いてなかった

「聞いてなかった」「覚えてない」「忘れていた」という言葉を言うADHDの人は多いそうです。そして、それをそのままにしてしまう。「あとでやろうと思って」と言って、さらに追及すると「忘れてた」という状態。これを繰り返し続けます。これが、友人関係なら、「しょうがないな」程度で済みますが、仕事や家庭、大事な会合などでは、そうもいきません。「また、ですか?」となり、「あの人は信用できない」となってしまう。ところが、当事者の中で、怒られても、「なんで、怒ってるのよ。いつまでも、うるさいな」という人が当事者にいます。さらに「ほかの人がカバーしてくれるから、いいや」という人もいます.この状態が同僚や家族、グループメンバーにいたら、大変になります。一人の人がそれをすると、ほかの人は、困るからです。

 さらに、ここにほかの発達障害の合併症が加わると、さらに大変になります。LD、ASDなどだと、もう、「何が、原因?」となって、大変になります。この場合、お手上げになりますが、本人は困っていない人も多く、「ほかの人にやってもらえばいい」「なんで、怒るのよ」と言って、進みません。「そのままでも構わない」「別に、ほかの人がカバーすればいい」と思っている部分をどうするかは、大人の発達障害の本では、解決しません。本人がやる気にならないからです。子供用の本を参考にするしかなさそうですが、子供がこれらの療育を受けて、落ち着くのが、「高校生になって、やっと、落ち着いてきました」というのが多いそうです。理由は、自分の状態に納得できず、反抗的な気持ちが出てきて、状態を受け止める心はそんなにすぐには育たないからだそうです。

 大人の発達障害で、落ち着くまで、「2年かかって、やっと、少し落ち着いてきました」というのも多いようです。これは順調にいった場合です。まず、「主人が子供の発達障害を認めません。主人にも症状が出ている気がするのですが」というケースも多く、これだと、障害を受け止めるまでに時間がかかります。受け止めても、葛藤するし、順調には進まず、「ロボットみたいに、先生とやり取りしているのを見ていると、もう無理だと感じました」というお手上げ状態の人もいるようです。個人差がありすぎて、なかなか難しいようです。

「もう一回、言って」と言ってくれる人もかなり時間がかかるし、「いいじゃない、これぐらい」という人だと、なかなか難しいようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医