発達障害には個人差があります。症状が出ている「当事者」と、障害の症状が出ている人のそばにいる「周辺者」の両方に受け止め方が違います
戸惑う人
大半がこれになります。とりあえず、ASD、ADHDという症状名では、具体的なことがわからず、戸惑うだけです。この中でも、理解してくれそうな人には、少なめに説明してから、様子を見て、さらに理解してくれたり協力してくれるかどうかを判断して、説明の量を増やしてくのがいいようです。
どちらでもない人
そもそも、あまりかかわりたくないというのが、ASD、ADHDの症状の人の周りの人の気持ちになります。これが基本なんです。悲しいですが、一般感覚では、危なそうな、訳が分からないものに対しては、怖いし、よくわからないし、とりあえず、様子を見よう。このタイプの人も多いです。このタイプですと、そこまで親切ではない人も多いです。愛想はいい人も含まれますが、口だけで、手伝ってくれないという人も、ここに含まれることが多いです。協力してもらえたら、少しは話を聞いてくれたら、ラッキーだぐらいに思っておかないと、大変になります。
無理解な人。非協力的な人
このタイプも少なからずいます。インターネットで、親が理解してくれません。夫がわかってくれません。だから、離婚しました。なんて書き込みが多いのも、このタイプです。このタイプは、そもそも自分の考えに頑固な人も多いので、説明すら受け付けてくれない、もしくは持論が正しいと思い込んでいて、医者の話も聞かない人、お医者さんの話を聞いて、少し受け入れる人、さまざまのようです。根気よく説明して、何とか理解してもらいたいと思っているのなら、少なめに説明して、様子を見ながら、気長に説得を続けるという方法を取って、何年もかかって、少し受け入れてもらえたというケースもあったようです。このタイプの人に、「当事者」が説明するのは難しいので、その場合は、精神科医やカウンセラーなど、説明をお願いしたほうがいいかもしれません。「周辺者」が説得する場合は、具体的な根拠を示さないと難しいため、きちんとした本の事例を示して、それで、見てもらう方法を取るなど、相当、苦労することを覚悟したほうがいいようです。
発達障害の場合、最初からわかってもらうというのは、まず、できないと考えてスタートしたほうがいいようです。徐々に段階をあげて、最初は軽く説明をして、様子を見て、ゆっくりと時間をかけて、話し合っていくしかなさそうです。家族の場合は、一生の付き合いになりますから、症状の具体的なことを知らない場合は、具体的な症状がわかりやすい、漫画などを渡して読んでもらったというケースもありました。まず、症状を知ってもらうところからスタートして、受け止めてくれるかどうかは、相手の性格や資質によるものが大きいので、すぐには無理だと覚悟しておいた方がいいようです。
「薬を飲んでおけばいいのよ」とか、「治らないんでしょう?」とか、よく言われるようですが、これらの説明も根気よく続ける方がいいようです。これらの具体的なマニュアルがあったらいいのにと、思います。とにかく、大人の発達障害のための、具体的なマニュアルが、まだまだ不足しているような気がします。