始めに

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分かった、分かった!! 一時間後に説明できるか?

 ADHDの人に多いのが、「わかった、うん、うん」この返事、危ないそうです。理由は、「なんとなくわかった。理解したよ」と本人が思っているだけだから。一時間後、別の人に、ほとんど説明できなかった。と言うケースも多いそうです。聞いているだけなら、分かったつもりでいいですが、「この人が中間地点の人で、次の人に伝達が必要だと、どうなるでしょうか?」を、わかってないまま、返事をするADHDの人は多いそうです。「だって、理解したんだから。言うのを忘れちゃうから、しょうがないじゃない!!」と怒り出すのもADHDの人に多いです。これを減らすには、どうするか?

「中間地点の役割を減らす!!」のが一番安全だそうです。どうしても、その役割をしないといけないときは、「メモを書いてもらって、渡す」方法を取るか、「相手に了解を取って、レコーダーで録音する」しかありません。伝達は、短い文章でお願いするしかありません。長い話をどこまで覚えておけるかは個人差があるそうで、ADHDの人の力量にかかっています。でも、この力量を「私ではわからない」と言う場合は、練習をするといいそうです。何の脈絡もない文章を話して、ポイントが抑えられるかのテストをする方法です。これができないのであれば、普段から、話は整理できません。お仕事や大事な書類提出などだと大変なので、補助をお願いするしかなさそうです。

 この環境づくりは、一人一人違います。まず、力量をわかり、そのあと、環境づくりをして、

メモで渡してもらう
レコーダーで録音する
短い文章だけにしてもらう
相手に復唱してもらう
自分も重要ポイントを復唱する
覚えられないのなら、最初から、そんな役割は引き受けてはいけない

など、工夫するしかなさそうです。

テスト方法

「佐藤さんが、スーパーに買い物に行ったけれど、お財布を忘れて自宅に戻りました。途中で、道が混んでいて、15分遅れて、到着しました。財布の中身が3000円しかない。それで、銀行に寄ろうとして、カードも忘れて、お金が下せませんでした。途中のコンビニでジュースだけ買いました。そして、自宅に戻りました」

「さて、佐藤さんは、どこに行こうと出かけたでしょう? 財布の中身は、自宅に最後に戻ったときはいくらでしょう?」

 銀行、コンビニ。3000円は不正解。スーパー。2800円ちょっとが正解です。ジュース代はわざと金額を書いていません。(ジュース代100円以上と仮定しています)


テスト2

「あなたは不注意が強いタイプのADHDです。日常から、メモを取ることを忘れないでください。枚数を数えるのは大丈夫そうですが、鍵をかけ忘れるのは、忘れないでください。電話を聞きながらメモは取れるようですが、誰かに電話をかけるのを忘れるのは、注意してください。お金の管理はできるようですが、使いすぎるのは注意してください」とお医者さんから注意されました。

「さて、お医者さんは、あなたに、何を忘れないようにと言ったでしょう?」

枚数を数えられる。電話の聞き取りはできる。お金の管理はできる、お金を使いすぎるというのは不正解です。メモを取ること、鍵をかけること、電話をかける約束。が正解です。「忘れないように」なので、「注意してください」は含まれません。

 会話ではあいまい表現がたくさん出てきます。細かい部分のジュース代は金額を省いたり、「忘れないように」と言われたというので、「注意してください」まで含めてしまう人なら、学生時代のテストで、問題文を読み飛ばしたりしてケアレスミスが多かったかもしれません。大人になってから、そういう部分でのケアレスミスが起こることを想定して、誰かに聞いたことを、違う人に説明ができるかどうかで、判断してみてください。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医