始めに

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葛藤が強い発言はスルー

 インターネットで、書き込みなどを読むときに、「この人、なんで、こんなことを書くの?」というのをよく見かけます。ASD、ADHDの「当事者」側からも、そして、その周辺にいる「周辺者」側からも、両方の意見が書かれてします。
「なんで、そんなひどいことを言うの?」「なんで、トラブルばかりやるの?」
「なんで、発達障害なのに、そこまで責めるの?」「いいじゃない、それぐらい」というものが多いですが、この書き込みの多くが、まだ、自分がどうしたらいいのか、障害の症状をどう受け止めたらいいのか、発達障害だと知って、もがいている状態のものか、発達障害だとわかっても、実際に対応しても、うまくいかないための葛藤状態のものが多いです。両方とも、心のやりきれなさ、「なぜ、自分がこんな目に合うの? すぐ近くにいる、定型発達同士のやり取りだと、あんなにうまくいっているのに。私も、あっちのほうがいい」というやっかみのような、書いてもしょうがないと本人もわかっていると思いますが、書かないといられないような、そんな心の叫びと悲しみとやりきれなさがたくさん詰まった書き込みも多くみられます。
 この状態から抜け出た人は、自分も通った道ですから、わかるので「スルー」できます。この状態の時に、何か、声をかけるというのも、難しい状態です。「だったら、あなたも同じ立場になってみなさいよ。だって、こんなに苦しいのよ」という気持ちの状態では、声はかけづらいです。苦しみの中にいるとき、葛藤が強い時、先が見えない時、どうやっても、対応が難しくて、時間でも解決しないとき、医者も薬も難しいと感じるとき、そんなときに、「なんで、私ばかりが、こんなつらい目に遭うの!!」という心の状態になってしまっていて、ここまで来ていると、精神科医、臨床心理士などの「専門家」のカウンセリングのほうが、いいのかもしれないと、いつも思いますが、なかなか、そこまで行って、話をする気力もないし、お金もかかりますし、勇気も要ります。

 葛藤状態の時は、色々な情報は見ないほうがいいですよ。というのが「専門家」の多くの意見で見られました。この時期、不安が強いので、「でも、なんとかしないと」という気持ちが強くなり、つい、情報を調べたり、同じような立場の人の意見を知りたくなりますが、それも、できれば避けたほうがいいらしいです。

 葛藤状態の時は、書いている人も気持ちがつらいのだからと考え、スルーしたほうがいいようです。ただし、発達障害の当事者は、スルーするということはわからない人が多いようなので、そういう人の発言もスルーして読むほうがいいようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医