発達障害者は、依存症状が出やすいそうです。定型発達の人でも、ギャンブル、アルコール、浪費などの依存状態までの人は出ますが、脳の性質が違うことと、会話がかみ合わないことから、「周辺者」だけで対応は難しいので、お医者さんにご相談くださいと、本、マニュアルに書かれていることが多いです。
なぜ、難しいかというと、ストレス耐性に弱い、脳内物質が関係ある、コミュニケーションが取れにくい、認知がゆがみやすい。などがあるからです。ストレスは、カウンセリングや投薬で和らげる必要があるかもしれないし、脳内物質の影響から、依存が出やすく、そして、その状態が良くないことであるという部分の説明を、家族が説明しても、聞き入れない、軽く考える、自分を許してしまう。そういう人も多いそうです。お医者さんを勧めても、難しいケースも多く、「周辺者」が疲弊しきって、家族やその他の人間関係が悪化します。そこに金銭の問題が絡みやすいのが、ギャンブル、アルコール、浪費です。あまりにひどいと嘘をついてまで、ギャンブルをしたり、飲酒したり、物欲がひどかったりして、周りの人や消費者金融に借金をして、そこで、ASD、ADHDの脳の症状から、それが、どれぐらい危ないことかを気づけない発達障害者の人もいるそうです。ここまで来ていたら、家族や、同僚とかだと無理なので、発達障害に詳しい精神科医、カウンセラーの診療を受けたほうがいいそうです。ところが、この治療が、なかなか受診してもらえない上に、受診できたとしても、そこから立ち直るまで、ものすごい時間がかかるそうです。一般的な依存と違い、脳内物質の影響もあるため、こういうケースは、家族が崩壊する危険もありますし、会社だと首になるケースも多いそうです。
家族だったら、どこまで支援ができるかというと、「励まし程度で、当事者ではないので、あまりにひどかったら、暴力、金銭問題がひどすぎる状態であれば、距離を取ってください。ひどい時は、手助けせずに、逃げてください」というところまで行くそうです。
指導法としては、「そこまで?」と思われますが、あまりにひどいなら、別居もしてもいいかもしれないというのもあるし、アルコールなどだと、入院も必要になるケースもあるようです。
人に依存してしまうというケースも多いようです。共依存関係になってしまうケースと、発達障害者のほうだけ依存したがって、「周辺者」が逃げたがるなんてケースも多く、こういうケースだと、家族、友達だとしても、「無理して付き合わないこと。犠牲者にならないこと。代行、援助は行わないこと。本人ができる努力をしていこうとしないなら、見放してください」というきつい注意が本に書かれていることが多いようです。
当てにする人がいると、治りにくいために治療の一環として、見放しというのも必要になるらしく、かなり驚きました。代行、援助は、「発達障害者」が自覚があり、取り組むケースのみ、必要最小限のものを、お医者さんや発達障害のことを相談している行政の人と相談しながら、考えていく必要があるようです。
お医者さんに相談したほうがいいと、本に書かれているのは、そういう理由だそうです。