始めに

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困り感がない

 発達障害の症状がある「当事者」、発達障害者の周りにいる「周辺者」のどちらにも、「自分は困っていないので、対応を変える必要がない」と思いこんで、発達障害の本すら読まないで、症状も勉強しない人も多いようです。

 理由は、様々です。

本当に困っていないから、やらない。
問題がどこにあるかわかってないけれど、流してしまう。
面倒だから、考えない。
お金などの問題もなければ、いいやと流す。
自分のほうに非があると考えない。
説明すら聞く耳も持たない。
相手のせいだと思っていて、被害者だからと逃げる。
問題を見つめるのが怖い。
「もしも、障害者だったら?」という可能性が出るので、否定したい。
障害者というイメージの悪さから、そのことを考えたくもない。
私は普通だ。ちょっと変わっているだけだと思い込んでいる。
問題があっても、誰かが何とかしてくれると勘違いしている。

 などがあるようです。では、こういう人に、「あなたの行動に周りは困っていますよ。嫌がっていますよ。少しは対応してください」という気持ちを理解してもらい、少しでもやっていこうという気持ちにさせるには、どうしたらいいのかというと、

「本当に困ってもらってください」という状態にして、周りが手伝わない。という方法があるそうです。この方法を使えるのは、場所や時間、金銭なども絡むので、よく考えないといけませんが、できないことも多いようです。なぜなら、自分も困ってしまう状態になるかもしれないから。悪化しないだろうか? という不安もあるので、大変です。お医者さん、発達障害者支援センターの人、ケースワーカー、支援員などに相談しながら、自分で決めなければいけませんが、とても、難しいです。

 金銭問題、ギャンブル依存症だと、さすがに、お医者さんに相談したほうがいいケースも多いようです。脳の衝動性が関係がある場合は、お薬を使うケースもあるからです。それ以外に、対応をしない場合は、その人がやらないといけないことは、「代行しないでください」「援助もしないでください」というのが、お医者さんの指導方法にあります。周辺者が犠牲者になると、発達障害の脳の特性から、間違った認知が形成されることもあり、「私が困っている。前は助けてくれた。助けてくれれば済む」という考えにとらわれて、発達障害者は、それ以外の方法を取らなくなる人も多いようです。ギャンブル依存だと、家族は崩壊する可能性もあります。会社に借金をしたりする場合だと、大変になります。お医者さんに相談しながら、周りの人が助けるというのは、考えないといけないようです。

 困り感がない人は、「距離を取ってください。犠牲者にならないように。お互いに無理をしないように。様子を見ながら、対応を考えましょう」ぐらいしか、先生も指導ができないようです。加減しながら、距離を取りながら、発達障害者の状態を考えないといけないようです。

 周辺者のほうが困り感がなく、発達障害者のほうが「支援と理解をお願いします」と頼んでも、「病院に行くなんて」「薬なんて、必要ない」「発達障害? 甘えているだけよ。やればできるはず」なんていう家族も多いようです。職場の上司、同僚なら、適切な指導をしてもらったほうがいいので、ジョブコーチの依頼なども考えられますが、家族に対しての、指導をしてもらえるというのが難しいようです。発達障害者のほうが状態と伝えないといけませんが、コミュニケーションが下手だったり、説明ができなかったりします。お医者さんからの説明が頼めるのであれば、お願いしたり、ケースワーカーや支援員の人が説明してもらえるのであれば、一緒に行って、説明をしてもらったりなど、発達障害者の人が考えなければならず、そういう部分を考えることが苦手な発達障害者の人だと大変のようです。

 困り感のない人は、楽天的に、状況を軽く考え、流すケースが多いようです。けれど、後で、困り切る状態になってしまうことも多いようです。状況を見て、考えないといけないようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医