脳の症状なので、直せないようです。こだわりはあちこちに出ますし、真に受けてしまうし、取捨選択というのが、一般的な人と違って、できないため、会話中に、「え、それを本気にするの?」「そこを気にするの?」と驚きます。この部分、聞きにくいため、発達障害者は、「傷ついているのに」と思っていて、一般人は、「でも、あなたのこだわりや無神経な一言に、周りも傷ついているし、嫌がっているのは、気づけないのに、なぜ?」という戸惑いの反応を見せます。この部分が、「これだから、〇〇〇は」という差別用語が、インターネットに飛び交ってしまう原因になっています。インタネットの悪い言葉として、発達障害が浸透してしまっている理由は、いろいろな原因がありますが、これも原因の一つとなっているようです。空気が読めないという部分は、どうしようもないのですが、障害をカミングアウトしても、周りの人の反応は様々で、うまくいくとは限りません。
「発達障害者だから、配慮してくれ」という意見が、書き込みコメントなどに並んでいますが、発達障害者の人のほうも歩み寄らないと難しく、でも、歩み寄れない、わからない範囲も多く、そして、どうしたらいいのかというと、発達障害者の症状を知っている専門家を、小さいうちに、講師として招いて講演会を開く程度しか、無理なのかもしれません。
コメディも含めた、堅すぎない内容の障害者の理解をしてもらえるドラマがヒットする。爆発的な売り上げになるぐらいの小説が出る。国民的なアイドルが、実は発達障害で悩んでいて、カミングアウトして受け入れられる。金メダリストで、国民栄誉賞を取るようなレベルのスポーツ選手が出て、世間の人が受け入れてくれる。という奇跡が起きてくれたら、変わってくるかもしれません。でも、発達障害の症状がある人はカミングアウトをしづらいのが、今の日本です。ちょっと前まで、病気のカミングアウトさえ、暗いこととされていました。有名アナウンサーが告知し、キャスターが告知し変わりつつあります。性同一障害に関しても、ちゃんと受け止める時期に来ているというスタンスに、テレビなどが変わってきています。理由は、有名な司会者が、自分の意見をしっかりと隠さず言って、その司会者の性格や性質を、視聴者が、受け入れたからのようです。発達障害の場合も、いつの日か、有名な人が出て、発達障害の部分と本人の個性の部分を、周りが認識して、受け入れられるような社会になっているかもしれません。
空気を読める必要はないけれど、空気が読めないというのが症状であるということが理解し、浸透する日が来たらいいのかもしれません。