始めに

基準のページは、左の固定ページとなります。すぐ下のラベルはブログ記事の項目別になっています。右の目次は、ブログ記事の目次となります。

発達障害が浸透しない理由

 時々、見かける、発達障害者のコメントがを要約すると、「なんで、発達障害ばかり、責められないといけないの? 悪気がないのに。症状のために、どうしても、抑えられなかったり、できなかったりするだけなのに。不公平だ。書かれているコメントは、発達障害者との共存する内容のものは、ほとんどない。それより、変わった行動だから、どうしたらいいのかばかりだ」こんな感じです。理由は、発達障害の人の人数が、一般社会だと少数派になるためと、小さいころに発見される制度に、長い間、なってなかったこと。さらに発達障害者の社会生活地位向上のためのグループ行動が少ないからのようです。発達障害の症状から、グループ行動ができないため、発達障害者同士でも、分かり合えず、よって、発達障害者の意見をまとめる団体は、できる状態じゃないので、「日常で、こんなことを困っています」という、個人での書き込み程度しか、訴える方法がないからです。

 発達障害の家族のための団体は、あちこちにあります。それは、コミュニケーションが取れるため、お互いに共感しやすく、流すところは流し、まとめるところだけまとめというチーム力が、発達障害者よりもあるからです。発達障害の症状から、協調性は難しく、よって、発達障害の症状をまとめようという有名なお医者さんがテレビで活躍するか、発達障害の根治治療薬が出るか、ノーベル賞を取ってしまうほどの研究論文が出ない限りは、なかなか浸透しないかもしれません。

「被害ばかり見ないで、私たちと共存を図りましょう」と発達障害者側からの提案のコメントが見られますが、実際に、一般企業は、利益追求の目的が第一で、社会ルールにのっとって、社員の待遇も考えて、という状態で、発達障害者に配慮するより、「まず、自分」という社員が多くなり、会社でのグループ行動で足を引っ張られると、「忙しいのに」となってしまい、結局、共存以前の状態で、「困っているのです」で終わってしまっています。

 脳の特性が違うため、脳で起こっていることは、多数派の定型発達は想像するしかなく、お医者さん、カウンセラーの人も発達障害の症状がない状態で、理解につとめようとしているため、実際に脳で起こっている症状は確かめようがなく、手探りの状態で、症状に詳しいお医者さん自体が少なすぎて、発達障害者自身が、学者やお医者さんとして、症状の正しい知識の普及をしないと、難しいように感じます。実際、医師国家免許をパスできる頭脳レベルの発達障害者はいるようですが、そういう人は、知識力も、記憶力もあって、自分の症状に気づいてないか、困っておらず、困っていないと、興味も持たず、よって、症状を正しく語ってくれる発達障害者のお医者さんや学者さんは、ほとんどいない状態のようです。

 IQの高い発達障害者の人にアンケートを取り、正しい、症状を把握するところから、行政がしてくれたら、そして、そのアンケートのもとに正しいマニュアルができたら、違ってくるのかもしれません。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医