始めに

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意味記憶とエピソード記憶

 個人差があるようですが発達障害の「当事者」には、意味記憶型とエピソード記憶型があるようです。一般的に、ASDの人は、意味記憶型が得意。ADHDはエピソード記憶が得意と言われているようです。

 ASDの「当事者」は視覚優位型が多く、つまり、目で見て覚えるほうが得意。映像や絵で説明してもらったほうが理解力が高くなる。
 なかなか対応方法が覚えられないのであれば、得意な覚え方でやってみるのもいいかもしれません。

 意味記憶が得意な人は、学校の勉強のように、ノートに書いて覚えていく形のほうが向いているのかもしれません。

 エピソード記憶型の場合は、語呂合わせ暗記法を英単語や歴史の年代でやった覚え方のほうが向いているようです。印象に残す覚え方です。ゲーム感覚で、覚えるのもいいかもしれません。できたら、「周辺者」に褒めてもらったほうが記憶力が伸びるようです。子供向けの療育プログラムなどを参考にしてみてもいいかもしれません。

 エピソード記憶法の本もたくさん出ています。調べてみてもいいかもしれません。

 ADHDの場合は、メモを活用して、そこに一言付け加える。「できなかったらスクワット10回」とか。そんな感じで、実際にはやらなくてもいいと思いますが、そういう遊び感覚がないとワーキングメモリーが働きが弱いために、大変のようです。

 声に出して覚える。歌を作って、歌ってみる。できないことを野球選手、サッカー選手に例えて、戦ってみる。漫画やアニメの登場人物になぞらえて、教えてみる。RPGゲームっぽく、体験させる。「〇〇君は、経験値3をもらった。また、一つ、強くなった」など、いろいろ方法はあるようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医