始めに

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それでもできないことをどうするか?

 どんなに努力しても、どうしてもできないことが、アスペルガー、ADHDの「当事者」にはあります。個人差がありすぎて、一人ひとり違いすぎて、それは、相談できる「周辺者」と精神科医、カウンセラーなどの「専門家」に相談していくしかなさそうです。

 この時、大事なのは、「当事者」のために、「周辺者」がサポートしたいか、できるかということです。時間の制約がある。やりすぎても、自分が疲れる。もしくは、手伝いたいとさえ思えないぐらい、ひどいことを言われたり、精神的に疲れすぎていて、やれそうもない。そういう部分を考えていくことができるのは、「当事者」ではなく、「周辺者」のほうになります。「周辺者」はどこまでやるかを、自分で決めて、どうしても、難しいのならば、無理をしない。周りの人にも、よく相談し、自分一人で抱え込まないほうがいいと思います。周囲の人に相談できる体制を、作っておいたほうが安全です。

 金銭面など、緊急を要する場合は、早めに措置をとって、必要以上のお金を渡さないようにしたほうが安全です。

 普段から、「当事者」ができないことを、SSTとして、「断りかた」のマニュアルを作って、練習を重ねておいたほうがいいかもしれません。ただ、細かすぎるマニュアルは作れませんから、普段から、周りの人に頼んでおく必要があります。「当事者」「周辺者」両方が、普段から頼んで置いたほうが、安全です。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医