ASD、ADHDの「当事者」の中には、かなりのトラブルを起こしてしまい、その後、「周辺者」が忘れられない、もしくは、その後のトラブル処理に感情がついていかない状態のこともあるようです。
支払いを忘れた
二度と取り戻せないようなものを失った
金銭でものすごい負担が起きた
周りからの信用を失った
言葉や行動の暴力を受けてしまった
などなど、たくさんの事例が載っていました。距離をとれる関係なら、時間が経てば、改善されることも多いですが、ASD、ADHDは、似たようなことを繰り返すために、同じようなことばかりの処理で、どんどん気持ちが疲弊します。そして、どうしても、やりたくないという状態まで追い込まれることも多いのが、カサンドラ状態です。
そこまで行っているのであれば、「周辺者」は自分の気持ちを優先したほうがいいと思います。かかわるのも嫌なぐらいのトラブルがあった場合は、自分の気持ちに従ったほうがいいかもしれません。
PTSD状態になると、極論で考えがちで、一般社会では、ASD、ADHDなどの発達障害の症状がある人は、6%程度という統計もあるため、それを基にすると、定型発達の人は94%ぐらいになりますから、ASD、ADHDの症状行動をする人のほうが少ないことになります。でも、トラブルが連続して起こると、今度は、「また、何かあったら、どうしよう?」とそればかりで頭がいっぱいになってしまうこともあります。定型の人とかかわっていても、「同じようなことが起きるのでは?」と錯覚してしまう状態になってしまうのです。PTSDの状態は、カサンドラの対応方法と異なります。PTSDをいやす方法も取り入れたほうがいいかもしれません。
「長期持続暴露」「EMDR(眼球運動)」「認知行動療法」「リラックス法」などのケアで専門家は対応しているようです。