依頼の仕方も、苦手な、ASD、ADHDの「当事者」がいるようです。その場合も、自分用のテンプレートを作成しておいたほうがいいかもしれません。
依頼の内容をあらかじめ書き出しておいたほうが安全です。5W1Hの方法で書いておきます。「いつ」「どこで」「誰に」「どんなことを」「どの場所で」「いつまでに」「どういう方法で」などを書き出して、そのメモを確認しながら、依頼をしたほうが安全です。
依頼の方法にも工夫が必要になります。相手によっては、「当事者」の力量を知っていて、「当事者」に合わせて、確認しながら進めてくれる人もいますが、初めてのケース、忙しすぎて、そこまで気が回らないなど、「周辺者」が「当事者」に合わせて、行動してくれるとは限りません。自分の能力の限界を知って、相手にどう依頼したらいいかを、学びながら、経験を積んでいくしかなさそうです。相手に頼むときにも、相手に合わせて、相手の気分を害さない頼み方の、枕詞が必要なケースもあります。ビジネスライクに、そういうのは一切いらない人もいますから、相手に合わせる必要があります。
親しい人用
「お願いがあるけど?」「やってほしいことがあるけれど」
同僚、先輩、気を遣う人用
「申し訳ありませんが」「お願いします」
上司、目上用
「まことに申し訳ありませんが」「恐れ入りますが」
取引先や、お客様の場合は、もっと気を使わないといけません。それらに関しては、ビジネス関係の書籍で専門書がたくさん出ているので、それを参考にします。
お願いをして、やってもらった後のフォローも必要になります。
親しい人用
「この間は、ありがとう」「忙しいのに、ごめんね」
同僚、先輩、気を遣う人用
「忙しいところ、ありがとうございました」
上司、目上用
「お忙しいところを、ありがとうございました」「とても、助かりました」「お手を煩わせて、すみませんでした」
言葉遣いは、状況に合わせて、変えていかないといけないため、これらの言葉は参考程度でしかありません。その時の状況にあった方法を、身近な人を参考にしたり、自分の症状を理解している「周辺者」に相談して、経験を積んでいく必要があるようです。