始めに

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聞く態度の練習

 会話の基本ですが、相手が話しているときに、相手の顔を見ているかどうか、表情はどうかを、「周辺者」は見ています。ところが、ASD、ADHDの「当事者」は、違うところを見ていて、相手が話しているのにきょろきょろしたり、聞いてなかったりします。こういう部分の練習も必要になるようです。でも、無理はしないで、できる範囲で、集中力が続く程度で始めるそうです。
 
・相手の顔をとりあえず見る。
・聞きたくない話でも、聞いてみる。
・相手の表情を観察する。

などで、どんな気持ちで話しているかも教えてもらって、話の内容と表情が読み取れるか、自分がどの程度まで聞いていられるかを、「当事者」が「周辺者」に教えて、症状を、把握します。そのうえで、「周辺者」が、

「もっと、リラックスして」
「すぐに怒ったりしないで」
「横をキョロキョロしていると、この人は聞く気がないと思われるよ。注意してもらえなくなるよ」

などなど、気づいたことを、穏やかに優しく、「周辺者」が「当事者」に教えます。把握してもらうところから始めます。改善できればいいですが、できなくても、「当事者」を叱らず、気長に教え続けます。
 そうやって、いつかは、理解できる部分が増えていくかもしれません。期待しすぎず、無理をしない範囲で、リラックスしている状態の時に、やってみてもいいかもしれません。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医