始めに

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短い指示を数打って、当ててみよう

 ADHDの「当事者」の人が、説明してあることを「聞いてないよ。早く言っておいてよ」という場合があります。この場合、いくつかのケースが考えられるそうです。文字通り、相手は話していたけれど、耳には届いてない。この場合は、集中力が途切れていて、飽きっぽいので、聞いてなかった。
 聞いてはいたけれど、覚えていられなかった。この場合は、一応聞いているのだけれど、すぐに忘れてしまいやすい脳の性質によるもの。
 途中まで聞いていて、途中から聞いてなかった。この場合は、推測して、結論を脳で勝手に出してしまうため、「どうせ、こうなるから、面倒だから流そう」これらのことが重なると、一般的な脳の働きをする「周辺者」のほうは、「いったい、この人何?」「相当、いい加減な人だよね」となり、そのうちに、かかわりを持たなくなります。共同作業も避けたほうがいいし、一般会話程度なら、何とかなりますが、決断するような話し合いは、まず、危なくてできません。

 これらを防ぐには、ADHDの「当事者」がまず、自覚を持つこと。そして、自分の脳で起きていることの仕組みを把握してもらうことになります。これらを素直に「やります」というADHDの「当事者」は、まずいないそうです。そういう人は、小さいころに、自分の問題点が矯正されて、目立たなくなっているために、症状が残りません。ものすごい気になるぐらいまで症状が残っている人たちは、たくさん注意されたのに、すべて流してきた「強者」になります。相当の頑固脳ですから、まず、ちょっとやそっとで、「治すね」「取り組むね」には、ならないそうです。中には、「なんで、私がこんな目に遭うのよ。まあ、いいや、相手が悪いのよ」とさらに流してしまう「強者」もいるため、このタイプは、付き合う方も適当にあしらうようになり、共同作業をしてくれる人、フォローしてくれる人は残らないそうです。家族や仕事場の人間は、逃げられませんから、フォローしないといけない立場の人が、ため息とイライラの連続となるようです。そういう人に、「周辺者」は付き合っていられませんから、「この人は直らない人だ。取り組まない人だ。自覚もない人だ。面倒な人だけれど、さて、どう付き合おうか?」と考えて行動するしかなさそうです。

 思った通りになると思い込んで、聞いてない。そういうADHDの「当事者」の場合は、「思った通りにならないケースもあるんだよ」とあらかじめ説明しておく必要があります。一回では、まず、聞かないらしいです。「数打てば当たる」方式で、短く説明して、忘れていたころに再確認を複数回行い、それでも直らないぐらいの頑固脳が、ADHDの人の脳の症状のようです。

 いったい、どれぐらい打てば、響くのか、個人差があるようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医