発達障碍者の裏切りや、トラブル続出は一般的ではありません。原因があって、取り除く方法がわかり、というものではないので、整理がつかないと思います。トラブルだらけで、気持ちがどうしようもないぐらいの、ものすごい嫌なことをされても、それを止める方法が難しいからです。
一般的だと、止められるか、止められないかが、なんとなくわかります。浮気だったら、「この人は懲りないだろう」というのがわかりますから、だいたいの目安ができます。やってしまった後も、謝ってくれたり、開き直ったり、色々なパターンがあり、でも、気持ちの整理がつかなくても、相手の反応がわかりやすいため、気持ちの整理に時間はかかっても、それなりに決着がつきます。
ところが、ASD、ADHDは、脳の性質によるもので、本人に悪気はなく、衝動的に、本能的に、どうしても、それをしてしまう性質による症状になります。そして、それを自覚しているか、していないかによっても違います。説明だけで、ものすごく時間がかかります。ある程度、症状を理解している発達障害の「当事者」なら、時間をかけて説明していけば、何とか理解しあえるところまではいかなくても、収まりはつけられるかもしれません。ところが、自覚がない、もしくは、自覚していても、説明を聞いても、すぐにはわからなくて、言い張る「当事者」が多いのです。理解するまでに、ものすごく時間がかかり、謝らないで、そのまま。これでは、カサンドラ症候群状態の、「周辺者」は気持ちの整理などつけられるわけもなく、そのあとに、さらにトラブルが続いて、イライラしてしまうだけになります。
この期間、しばらく距離を取り、無理して付き合わないほうがいいですし、相手が「謝ってくれたら」という気持ちは捨てたほうがいいらしく、「理解して謝る」ということはなく、パターン化で「謝ったほうが、一般的なんだな」という対応のマニュアル化による、言葉では、「周辺者」は、うれしくはないので、難しくなります。そんなことが続けば、イライラします。
距離を取りたいと思っていても「当事者」のほうも、それまでやってくれたこと、してくれたことが、「周辺者」にしてもらえなくて、不安も重なり、イライラしだします。この期間は、とてもじゃないですが、話し合いもできませんし、難しい状態になります。お医者さんに相談したほうがいい場合も多いようですが、心の整理をしながら、症状の勉強もして、理由もお互いに理解しながら、認知のゆがみのことも、考えていきながら、進めるようですが、残念ながら、「当事者」が積極的に、医者に掛かって、自分の症状に取り組むということは、あまりないそうです。ほとんどが、相手に悪いと思ってない人、状況もわかってない。そういう人ほど、しつこいまでに、「周辺者」にお願いしたり、かかわりたがったりして、大変になります。
症状の把握だけで、一年は見たほうがいいという目安があるようです。それぐらい、症状は多岐にわたり、一つの行動の意味を調べるだけでも、時間がかかるようです。すべての行動の意味が大体わかっても、そこから対応を考えていき、SSTをしていくことになるようですが、同時に、「当事者」「周辺者」の心のケアも必要になります。「当事者」は自分の症状を受け止めつつ、それでも、日常でできないことが嫌になりますし、「周辺者」も、行動の理由が分かったところで、受け止められない、もしくは、いやになることも多いようです。
認知のゆがみの見直しに、認知行動療法を使うケースも多いようですが、落ち着くまで1~2年はかかるようですから、そこも時間がかかります。障害を受け止める時間も個人差があり、受け止めても、何度も嫌になりながら気持ちを立て直し、症状の対応を一通り学んで、気持ちが落ち着くまで、数年はかかるようです。
カサンドラの場合は、当事者の自覚と、症状に取り組んで、落ち着いてからじゃないと、PTSDの状態は改善されません。つまり、一般よりも時間がかかるようです。その間、無理はしないほうがいいようです。ときに立ち止まり、無理をしないほうがいいようです。
「めったなことは起こらないよ」と脳を納得させて、安心感を得ると、PTSDは和らぎますが、ASD、ADHDの「当事者」は、トラブル続きで、「めったなことだらけ」の状態の場合も多いので、いやな気持が重なっていき、大変になります。症状を自覚してもらって、対応にめどがついてから、カサンドラの人の癒しが始まることになるようです。