時々、聞き返す人がいます。聞き取れなかったのかと思うぐらい、何度も何度も。確かめてみると、聞き取れなかったのではなく、どれの何を指すのかがわからなかった。固有名詞が出てきたとします。「いったい、だれの?」「どこの?」「どれを指すのだろう?」と、とっさにわからないそうです。「周辺者」は、暗黙の了解でわかります。ところが、ASDの場合は、その都度、修飾語をつけないと無理だそうです。「眼鏡を取ってください」と言われた。その場に、眼鏡は、一つしかないのに、「え、どれですか?」と聞き返す。この場合は、机の上にある眼鏡だとすると、「机の上にある」とつけないと、わからないそうです。「見たらわかるのに」と思うのは、「周辺者」の脳が、取捨選択ができるから。ASDの人は、たくさんの情報処理を、一度に行い、取捨選択ができず、過去も現在も混ざるらしく、どの時点の、どの眼鏡?とまでなってしまう錯覚が起るらしく、「周辺者」からすると、「察しが悪い人」「空気が読めない人」となってしまいます。気が利かない人なので、当然、「この人に頼むのはやめよう」「絡むのはやめよう」となっていきます。「当事者」は気づきません。
そのため、「君、空気が読めないね」「天然って言われない?」と周りに指摘されても、ASDで自閉症状が強めの空気が読めないタイプの人だと、「周りから差別されている」「何が悪いのか、わからないよ」となるそうです。
良く怒られると自覚していても、これだと抑止力にならず、トラブルに見舞われやすくなります。早めに、こういうことのテストが、幼稚園、小学校の入学時じゃなく、小学校の4年生や中学生ぐらいで判別できるテストがあったらと感じます。