始めに

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補完して聞いてあげる人が必要

 発達障害の症状から、「あらかじめ知っているだろうから、省いて話す」という特徴が出る人がいます。「会議の資料を用意してください」「え、どの会議?」というやりとりがあったとします。うっかり、言い忘れたということは、誰でもありますが、これが、何度も続く人の場合、脳内で浮かんでいる言葉を省いて説明しているという自閉症状の場合もあるようです。「○○の会議」をただ、「会議」で「そんなの決まっているじゃないか!!」と思い込んで話している、「当事者」。「周辺者」の立場に立って、説明ができない。だから、「○○の」を付け加えない。生まれつき、それができなくて、訓練しても、どうしても、難しい人の場合は、自閉症状が強い人となります。そうなると、「当事者」の説明は、「自分がわかるように説明している」のを繰り返すことになり、「イメージが伝わりにくい」となり、当然のことながら、聞いている側は、勘違いしやすい。
 「当事者」が説明を受ける立場でも同じことが起ります。勝手に、イメージを付け加えて、正しく伝わらない。「当事者」が間違えてイメージを作ってしまう。それの繰り返しだと、トラブルだらけとなります。
 この場合、補完して聞いてあげる。トラブルにならないように資料作成して、やりとりする。でも、自覚がない「当事者」だと、「お前のほうが悪いだろう。ちゃんと伝えているのに!!」いきなり理不尽に言い張り、それが続くと、「周辺者」も、「まただよ」「責任転嫁だ」「ちゃんと聞いていてほしい」「伝えてあるのに」と感じてしまい易いようです。

 自覚がある発達障害の「当事者」としか、やりとりができません。自覚がない人の場合は、自覚が出るまで待っても、一生、自覚なしで行く方も多いらしく、最小限の関わりしか難しく、条件が許せば、「周辺者」は、逃げたり、避けたりした方がいいケースもあるようです。

 自覚がある「当事者」の場合も、「当事者」が自分の症状を把握して対応を身につけるまでは、「はい」「いいえ」の答えで済むように、補完して聞いてあげるしか、「周辺者」はできません。療育を受けていない、大人の「当事者」が、トラブルを減らせるようになるまで、最低でも一年半はかかるそうです。本を読んで、症状を把握し、障害を受け入れて、気持ちを作り、の作業で、数年かかる人も多いそうです。

 「当事者」は、自分ができる範囲の役割だけ果たし、少なくともリーダーシップは、「当事者」が取らない方が無難のようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医