発達障害の人は、障害をクローズとオープンで悩むようです。クローズというのは、閉じる。つまり、障害を隠す。オープンは、明らかにする。障害を、周りに教えるか教えないかで使うようです。
発達障害はクローズのままのほうがいいという人と、オープンのほうがいいという人と分かれます。職場、親類、友達などの関係で、変わってしまうので、とても、難しい問題です。オープンにしても、職場で配慮してもらえなくて、なぜ、怒られるのかという投稿を時々見かけます。そのコメントの内容で、怒られた人達の行動の印象は、「周りには自分勝手に思われているからではないか?」と感じることが多いです。残念ながら、発達障害者が職場、学校にいて、その症状を知ってくれようとする人は、「ものすごく、少ない」と考えておいた方がいいと思います。職場も、学校も、そこに属している人、一人、一人が主役であり、その人の権利があり、義務があり、それぞれの立場があり、「発達障害者だけが優遇される場所ではない」からです。学校だったら、先生にも、生徒にも権利はあります。それぞれの言い分もあります。「障害者だけ優遇してばかりはできない」のが実情です。ところが、発達障害者は、その感覚を症状から、「なぜ、私は被害を受けているのだろう? 優遇してほしいのに」と自分の立場ばかり注目しがちです。その部分の感覚をなんとなく知っているかどうか、自己主張しすぎないという部分があるかどうかも、大事になります。それを症状がある人は気づけません。本当なら、ジョブコーチのような役目の人が、どんな場所でも、その場所での行動の調整役、カウンセリングなどを行ってくれるようなシステムが日本にあったら、違ってきますが、現在の日本では、ジョブコーチは、仕事環境を整えるということはしてくれますが、職場でその人が溶け込めるまで、マンツーマン指導をして、職場での環境づくりもしてくれてなんてことまでは、やってくれないみたいです。オープンにして、職場に溶け込んでいますと言う発達障害者の人の上司やお医者さんのコメントによると、「発達障害の人が真面目であり、一生懸命で、悪気がない態度で、性格も悪くないため、周りの人も、助けてもいいという空気ができやすく、それで、問題があっても、乗り越えている」というのがいくつかありました。つまり、「真面目である」「言い張らない」「性格が悪くない」「周りに悪いと思っている態度がある」「トラブルを減らしたいと障害者のほうも思っている」という部分があれば、違ってくるようです。こういう障害者はとても少ないらしく、ほとんどが、コミュニケーション能力が低いまま、障害の症状の勉強もしていないまま、自分が職場適応できるかどうかもわからず、権利ばかりを主張してしまい、嫌がられているというケースがとても多いようです。
配慮はしてもらえるようですが、発達障害の人が適切な範囲を知る必要があり、時に過剰な要求をしているコメントも、よく見かけます。この範囲があいまいで、さらにややこしくなってしまうようです。
オープンが怖いのであれば、クローズのまま、性格の問題として、症状だけ知らせるというのも一つの方法になります。ただし、発達障害の症状の勉強も重ね、コミュニケーションの部分の勉強も重ね、障害があっても無くても、「すべての人に、権利がある。我慢を強いたり、一人だけ、優遇されたりというのは難しい」というのを知っていて、その場所のルールもわかったうえで、行動ができるかどうかで、変わってくるようです。
「ちょっと頑固なんです」
「記憶にちょっとだけ問題が出やすいので、メモを取ってもいいですか?」
「作業を一つずつこなしたいのです。迷惑をかけますが、一つずつ、教えてください」
「間違っていたら、教えてください」
「具体的な数字で表してくれると嬉しいです」
「日時、場所など、間違えるといけないので、二回、言ってもらえると助かります」
「作業が遅いかもしれません。それで、がんばりますので、よろしくお願いします」
などなど、職場で、ちょっとした言葉を言っておいた方がいいのかもしれません。これらを教えてくれるのは、身近な、障害を知っている、家族たちになります。教えてくれる家族がいるのであれば、普段から、「教えてください」「お願いします」という言葉を使って、頼んでおいた方がいいかもしれません。ただ、発達障害は、その特性から、「なぜ、一般的なことができないのに、わがままを言うのよ!!」と怒られまくった後に、大人になってから、障害者だとわかり、分かった後でも、「障害なんて、間違いよ。甘えているだけよ」という家族も多いので、その場合はあきらめたほうがいいようです。障害を受け止めて、応援してくれる人を見つけるというのは、とても、難しいようです。本当は、子供のうちに、発達障害の支援が受けられたら、違っていたのでしょうが、今、大人になってしまっている発達障害者の人たちは、「自力でやらないといけない」「グレーゾーンだと支援がほとんどない」状態になっているケースも多いようです。身近な人が味方になってくれるかどうかは、「低姿勢である」「ミスを減らしたいと、発達障害者が思っている」「謝罪ができる素直さがある」「言い張らない」「周りの人とうまくやっていきたいという気持ちを表している」などが、重要ですし、さらに、周りの人が、「親切である」「優しい」「気が長い」「人の世話が好きである」「障害の勉強を進んでやってくれる優しさがある」「障害者に説明をしてくれる」「障害者の成長スピードに合わせてくれる」という状況じゃないと、難しいようです。
「当事者」と「周辺者」だけでは解決が難しく、支援をしてくれる行政の担当者や、お医者さん、カウンセラーなどの「専門家」の知恵、励ましを借りて、生活していくのが理想ですが、大人の発達障害者を受け入れてくれて、なおかつ、障害に理解を示し、障害に対して詳しい「専門家」が少ない。行政の支援者の数が足りない。行政の担当者が障害を理解していないのが実情です。そういう場合は、「当事者」は自力で、できる範囲を考え、「周辺者」も支援疲れを起こさない程度に、どの程度のサポートをするのかを決めて、動いていくしかなさそうです。理想的な、バックアップ体制には、まだまだのようです。