始めに

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自覚するまで待てません

 発達障害の症状で、ASD、ADHDは、自覚するところから、自分が困っているところを直したいと本気で思ってからが、治療のスタートになります。周りの人が環境を整えようと、自覚がなければ、何も始まらず、努力するのは、「発達障害者」の側になります。「周辺者」は環境を整え、サポート体制を一緒に考え、治療方針を考えることはできます。気持ちが続かないので、支援疲れを起こさないように、注意をしながら、手伝う範囲を自分で決めます。というのが、一般的な流れとなります。

 では、発達障害者が自覚がなくて、困り感がなくて、「そのままでいいや」「俺は困ってないし」「なんとかなるんじゃないの」「お金なくても、いいよ」と言って、実際に、それで、お金が無くなって、そのままでいいという人も多いらしいです。困ったときになって、大騒ぎする人も多いらしく、「今から、なんとかならない?」と言い出して、「手遅れです」と、いくら言っても受け入れず、「嫌だ、なんとかしてくれ」とわめくような人も多いようです。では、「周辺者」は、そういう時にどうしたらいいのかというと、「しりぬぐいしない。本人に考えさせる。できる範囲は責任を取ってもらう」ということになるらしいです。それでも、生活が回っていかない、仕事の現場が回っていかない状況だと、「周辺者」がやはり、しりぬぐいして、考えて、判断してという状態じゃないと収まりがつかないというのが多いようです。それを続けていくと、やがて、「なんで、俺、こんなことをしないといけないんだろう?」となっていき、「ほかにやりたいこともあるのに、時間がとられて困る」「これをずっと、俺が続けないといけないのだろうか?」となっていき、支援疲れまで行ってしまうことも多いようです。
 それが配偶者だと、支援で疲れすぎて、重要な決定事項を自分で決めて、そして、カサンドラ症候群まで行ってしまう。そこまで行ったら、すべてのことをあきらめきれるまで、距離を取って、自分のことを優先するという状態で、休んだ方がいいようです。ところが、休ませてくれないのが、発達障害の症状を持った人たちです。「休みたいので、しばらく距離を取りましょう」と提案したら、「はい、わかった」と言って、で、休ませてくれるかというと、実際は「俺はどうなるんだ?」「いやだ」といって、休ませてくれるわけもなく、という状態で、カサンドラ症候群が悪化して、「自覚するまで、待てないよ!!」となります。

 そこまで行っていたら、もう、無理なので、自覚するまで待つ必要もなく、有無を言わさず、精神的に、物理的に、距離を取ったほうがいいそうです。耳栓を用意し、違う部屋に行く、家だったら、しばらくホテルに泊まる。気晴らしに出かける。とか、いろいろあるそうです。自覚するまで、待つことができる人だけ、待ってあげる。ぐらいしか、難しいようです。無理して、待つ必要はないようです。それぐらい、追い詰められる障害です。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医