始めに

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環境づくり

 ASD、ADHDの「当事者」が、診断を受けても、受けなくても、その後、どうするかは、自分たちでやらないといけない範囲がたくさんあります。精神科医や心療内科医、臨床心理士、発達障害者センター相談員などの「専門家」からアドバイスはもらえますが、症状の部分を考えてもらえても、人生相談までは乗れません。細かい個人で考えないといけない部分は、発達障害の症状が出ている「当事者」の周りにいる「周辺者」が「当事者」とともに、考えていく必要があります。

 症状の勉強をして、知識を増やしていくにしても、細かい調べが必要で、ここだけでも、相当の時間がかかります。精神科医の先生に指導してもらうにしても、なかなか、大変のようです。そして、知識を、生かして、「当事者」に取り入れても、なかなかスムーズには進みません。「当事者」は、「私のどこがダメだというのだ? わたしはまちがってない」と思ってしまっていると、まず自覚を促すところからやらないといけないため、その説明がかかります。ある程度、そういうやり取りを繰り返して、やっと、自分はこういう部分が苦手で、ここは得意でなどが分かってきます。その中で、どうしても、「当事者」ができないことも考えていかないといけません。

 「当事者」」「周辺者」はともに、無理をしない範囲での環境づくりが必要になります。日常生活で、ものすごく困っているものから手を付けていくか、とりあえず、今、困っている部分を考えるなど、それを対応するだけでも、ものすごく大変です。そんなやり取りを、たくさん、たくさんこなして、やっと、「当事者」のマニュアルができてきます。「当事者」も少しずつ慣れて来て、時には立ち止まり、そうやって、環境づくりをし続けます。

 環境づくりは、色々な場所で、考えていかないといけませんが、怒られることも多いし、「なぜ、自分だけ」と嫌な気持ちになって、投げ出したくなることも多いようです。そういう場合にサポーターを増やしておくことも必要です。


 環境づくりを始めるには、「当事者」が自覚があるか、対応していくかどうかが見極めになるようです。この部分がない「当事者」は、自覚が出てくるまで待つか、少しは対応してもいいと思うほどの、ものすごいトラブルになってしまうか、まで、掛かるようです。
 かなり、のっぴきならない状況になっても、「当事者」が困っていない、わかっていない、誰かのせいにしてしまっているまま、立ち止まったままのケースがものすごく多いようです。「周辺者」は犠牲になる必要はないので、無理をしないのが一番です。「当事者」が気づいて、取り組むまで、待つか同課は「周辺者」が決めて、取り組めるようになったら、環境づくりをする。そして、何度も中断して、環境が整うまで、数年かかるのも多いようです。心が折れやすいことが、何度も続きますから、決して、無理しないほうがいいようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医