心の理論というのがあります。自分と他者の違いについて、徐々にわかってくる状態です。でも、アスペルガーだと、ここがわからない状態のままのようです。「当事者」はそもそも「周辺者」の感覚を、周りから指摘を受けて、会社の診断に引っかかって、仕事でのトラブルから、知ることになりますが、でも、自分の感覚ですから、「他の人とどう違うの?」が理解できないそうです。自分の脳で起きていることが、他の人でも同じだと錯覚してしまうところから、脳がスタートしているかららしいです。自分と他者の違いに気づくのは、3歳は、まだむりで、4歳ごろかららしいです。個人差があり、5歳ぐらいから、はっきりとわかりだし、10歳でサリーとアンの問題は「周辺者」は解けるらしい。
よって、嘘のつき方が、三歳児、5歳児、10歳児と違うそうです。すぐにわかる嘘をつくのが3歳児。おやつを目の前に出されて、我慢するように三歳児に言ったら、おやつを食べない三歳児もいるようですが、食べちゃった三歳児の言い訳が、「宇宙人が来て、食べちゃった」というかわいいけど、突拍子のない嘘をついてしまう場合があります。五歳児は、そこで、「他の人がやってきて、持って行った」「他の人が食べてしまって、今はいない」すぐにはばれない嘘をつけるようになるそうです。10歳になると、もっと手の込んだ嘘がつけるらしいです。
アスペルガーの症状のある身近な人が、この三歳児の言い訳を繰り返していました。本人は真剣でした。もう一人は、五歳児の言い訳をしてました。「周辺者」からすると「見苦しい言い訳」に過ぎないため、さすがについていけませんでした。アスペルガーだとわかってからも、不思議すぎて、わかりません。ただ、本人は、嘘をついているというよりは自己防衛で、悪いこととは気づいていないようです。「周辺者」が嘘をつく場合は、10歳児の嘘をつけるようになっています。時と場合によっては嘘も方便的な方法で、会話を乗り切る場合もあります。
アスペルガーの「当事者」が、言い張るときに三歳児、5歳児の言い訳をしていたら、どう指摘したらいいのかわかりません。アスペルガーの「当事者」は、「自分が正しい」と思っており、認知のゆがみがあります。認知のゆがみを取る方法としては、「認知療法」がありますが、「大変だったね」と共感しながら、「わかるわかる」と理解を示しつつ、「でも、相手はこうやって思っているかもしれないね」「違う方法もあるけれど、どう思う?」と認知のゆがみを一つ一つ取り除くそうです。それを一つ一つやっていたら、「周辺者」は、ものすごく大変になります。どこまでやるかは、時間と状況を見て、「当事者」の様子を見て、「周辺者」の気持ちで考えていくしかなさそうです。