始めに

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許される?

叩いてもいいよね。放置してもいいよね。お金を使いすぎても、そのままでいいよね。浮気を注意されたけれど、浮気し続けてもいいよね。トラブルだらけだけど、いいよね。尻拭いしてもらい続けたけれど、いいよね。時間にルーズで遅刻ばかりだけど、いいよね。

 などなど、発達障害の可能性がわかるまでに、起こした、トラブルの数々は、「発達障害の症状だから起こした」「適切な対応策を教えてもらえなかった」「教えてもらえる環境じゃなかった」場合は、免責になるようです。「周辺者」からすると、

「今までのたまったストレスを、どうしてくれる!!!」と言う状態です。

 ここから、「症状からくるものだから、しょうがないよね」と言う心境になるには、たくさんの変遷を経て、症状を知り、状態を知り、自分の気持ちを知り、と言うのを経て、受け入れられる人もいるようです。残念ながら、暴力を振るわれ続けた親が発達障害だった。とか、借金をなすりつけられて、ものすごく嫌な気持ちになった。とか、浮気ばかりされ続けて、自尊心がズタズタだから。と言うケースも多く、この場合、「周辺者」に「障害者だから許して、受け入れて、一緒に取り組め!!」というのは、さすがに、難しい気がします。だから、精神科医の先生が言えるのは、「当事者の人は、そもそも理解ができませんが、変わりません。悪気はありません。症状だから、許してあげてください。ただし、あなたが嫌だと感じるのは、当然のことだと思います。でも、その当事者が、あまり変わらないだろうことを受け入れるかどうかは、あなたが決めてください。その上で、対応していきたいと考えており、当事者の人も対応していきたいと、症状を勉強したいと思っているケースじゃないと、難しいですよ」というのが多いようです。

 「発達障害かも知れない!!」と言う時点で起こしたことは、免責になりますが、「発達障害者であるかもしれない」から、対応しない人の場合は、周りの人は、「お医者さんにかかってよ」「対応してよ」とは言えません。「周辺者」が言えるのは、対応しない、そのままでいいと思っている人に、「合わせるのは、難しいです」としか言えません。

 発達障害かも知れないとわかってから、気持ちが落ち着くまでの時間が必要ですし、お医者さん探し、発達障害者支援センターでの相談なども、時間がかかり、支援センターに相談してもらい、お医者さんにかかり、診断してもらい、症状の勉強をして、と言う部分まで、ものすごく時間がかかります。センター、お医者さんの相談にも待ち時間があるからです。よって、この期間、あまりに長すぎるのであれば、「治療放棄」と見なされ、「症状に取り組むつもりのない、トラブルを起こしっぱなしの人」として、扱われることになり、たとえ、「当事者」でも、トラブルメーカーであるとなって、免責にはならないようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医