始めに

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誰かの症状を見て納得する

 高機能自閉症のお医者さんのドラマが終わりました。視聴して、参考になる人も多いのではないかと思います。症状の違いはあれ、主人公の先生は、まっすぐで素直で、がんばる人です。そんな人が症状があるのなら、「応援してくれる人が多い」という印象でした。
 いくつかの症状が実例で出てきました。「周辺者」は、その行動と意味を知り、「そういうことだったのか」と参考にしてもいいのではないかと感じました。
 テレビなどで、自分の状態を説明して、対応策を話すなんて言う形の情報番組も多いです。ドラマでも、情報番組でも、「周辺者」として、どう見るかと言ったら、共感してもいいし、参考にしてもいいしと感じました。ただ、ドラマなので、感情処理スピードが速すぎる印象はありました。実際の、「当事者」「周辺者」の気持ちは、右往左往して、揺れ動きます。その状態で模索して、八つ当たりしたり、怒ったり、なじったり、たくさんの気持ちの変遷を経て、初めて、「周辺者」として気持ちができあがっていく気がします。
 ドラマ、情報番組で、「当事者」の実態と気持ちを知ることで、癒やされたり、納得する部分もあるのではないか、そう思いました。
 「こういう部分が、どうしてもできないのか」と「周辺者」が気づくことも、カサンドラ症候群の回復に必要なのかも知れません。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医