始めに

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間違った学習

 発達障害の症状が成人で見つかった人というのは、多いようですが、成人で見つかると言うケースの場合、「ものすごいまでの、物忘れとトラブルの連続」「先生に怒られまくった」という経験がない人の場合が多いようです。診断が出る人の逸話を調べてみると、一般人が想像しているよりも、遙かにすごい状態の人が多いようです。そのため、とある精神科医のところに診察に来る成人の人で、「発達障害ですよ」と診断が出るレベルの人は、2,3割と書かれていたこともありました。あとは、「性格の範囲です」となるようです。グレーゾーンの状態か、本当に性格的に、そういう症状が出やすい人ということになるようです。

 発達障害の中で、ASDの人の場合、成人で見つかってしまった場合は、そこまでに、たくさんのトラブルと、学校などで嫌な経験を繰り返している人が多いようです。成人で見つかる前に、経験上、間違った学習を繰り返し、認知ができあがり、すでに、もう、習慣化しすぎていて、認知の修正が難しいというケースも多いようです。子供で見つかっても、「嫌だ!!」と言って、なかなか取れない人も多く、最初は抵抗していても、やがて、他者との違いに気づいて、おとなしい性質になる人も多いようですが、成人まででできあがった価値観が、あとから「あなたは発達障害かも知れません。一般人と脳の動きがちょっと違っているかもしれません」と言われても、「そんなはずは!」となります。

 もう、そうなっていたら、「今更、そう言われても、もっと早く言ってくれよ!!」と言いたいところですが、社会は多数派の一般感覚で動いているため、発達障害の個性が認められにくい日本だと、生きづらい状態になっているようです。ここで、無理して、型にはめるというのは難しいので、「できる範囲で適応していきましょう」となりますが、それも自覚がある人でも、なかなか習慣が直せないようです。間違った学習から、脳に合った方法じゃないことを覚え込んでいるので、難しいようです。

 間違った学習と言われても、「当事者」は、「私はこれが正しいと思って生きている」という状態なので、何が正解なのかわかりづらいですが、社会が許すかどうかが、時代によって、場所によって、人によって違うようです。その辺は臨機応変に場所に合った行動をしていきましょうとなりますが、ASDは、「臨機応変!!!」とパニックになるようです。臨機応変ができないASDの場合、模索しながら、徐々に変えていけるようなら、変えていき、変えられない部分は環境作りをしていくと言う形になるようです。

 ADHDの場合は、脳がせわしなく考え続けて、多動、衝動、不注意が重なっていますので、薬が合うかどうかが重要です。わかっているけれど、やめられない。と言う症状ですが、たまに、わかってないし、やめられない人も含まれているようです。間違った学習で、浮気してもアリ、借金しちゃっても、ちょっとぐらいいいよね、お金使いまくっているけれど、楽しければOKなんて言うのが、習慣化していたら、もう、止められず、お医者さんでもお手上げの状態だそうです。気持ちを作るのは、「当事者」の人になりますが、成人で習慣化した間違った学習は、治りづらい。それが現状のようです。「周辺者」は無理をせず、様子を見ながら、「当事者」との関わりを決めていくしかなさそうです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医