始めに

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障害が見つかりにくい理由

 発達障害が見つかりにくい理由の一番は、「性格の問題と混同している」「見た目に出ていない」からのようです。
 もう一つ、成人の場合に多いようですが、「社会適応が、トラブルを減らす方向性ではなく、トラブルをごまかす方で身についている」人が多いからのようです。

 良く怒られやすい発達障害者。でも、自分では間違っていると思っておらず、その上、どうやっていいかの具体的な指導もなく、間違った認知で行動したままで、「でも、怒られるのは嫌だ!!」となると、やりがちなのが、「ごまかす」「逃げる」「そのまま」「黙ってる」などの方法になり、あとで発覚して「なんで言わないの!!」「何をやっているの!!」「また、やったの?」などだけで、具体的に、「次から、こうしたほうがいいよ」と提案されても、「なんで怒られないといけないんだ!!」となり、ADHDの場合は、「わかっているけれど、俺はこうしたい!!」と、自分の感情が抑えられず、ASDの場合は、「そもそも、何が悪いか、何がどうなっているか、どうやっていいか、謝った方がいいのか、謝り方もわからないし、行動がわからない」という状態です。合併症があり、両方の症状があると、「わかってもいないし、行動もどうしたらいいのかわかってないし、やめられない」状態で、「周辺者」はお手上げです。

 良く、コメントで書かれているのが、「なんで、発達障害だと気づけなかったのだろう?」と言うものですが、この状態では、「症状がある人だとは、気づけないのは、しょうがない」ということになります。誰も、身近な人を、脳の状態が一般的じゃないとは疑いません。だから、「気づけなかったことは、当事者も周辺者も、自分を責めないでください」とお医者さん、カウンセラーなどの「専門家」が言っていますが、そこで、すぐに切り替えられず、症状の状態を知り、「当事者」の限界とできることを知り、そうやって、ハードルを下げて、感情の整理をして、受け入れていくしかなさそうです。

 受け入れられるまで、「当事者」「周辺者」の両方が感情的な意見になりがちなので、それらの感情的な意見に関しては、「当事者」「周辺者」「第三者」が、そういう障害なのだから、しょうがないと、受け流して、おおらかに捉えられるような、状態を周知していける社会になるといいなと感じます。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医