始めに

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マインドフルネス

 発達障害者の周辺にいて、フォロー、サポートをしている「周辺者」は、ずっと、トラブル処理とサポートなどで、疲れ切り、やがて「支援疲れ」を起こします。

 さらにカサンドラ症候群の症状も持っていたら、とてもじゃないけれど、気持ちが続きません。リセットをしたほうがいいようです。

 その一つが、マインドフルネス。流行っているようですが、あるがまま受け止め、今を見つめる方法。ようは目的のために、感情をリセットして、平常心で臨めるようにするための、瞑想方法のようです。

 基本から、応用まで、段階があります。

基本は、呼吸法です。呼吸を整え、自律神経の乱れを戻すと言う方法で、マインドフルネスじゃなくても、いろいろなストレス解消法で、よく知られている方法になります。呼吸に集中して、気持ちをそっちに向けて、心を落ち着ける方法です。その後、五感を研ぎ澄まします。目の感覚。目に入るものを、そのまま捉えます。耳から入る音を、そのまま捉えます。どう感じるかを観察します。味もそのまま捉えます。どんな味がして、どんな食感かを考えます。触感を感じます。手に感じる感覚、足に感じる感覚を知ります。風の感触、大地の感触、触るものに対する感触を感じます。匂いを感じます。

 第二段階が、日常で、呼吸法を使い、今、ある状況を見つめて、その場でリラックスします。肩の力を抜き、全身の力を、そこで倒れない程度に抜いて、リラックスします。

 第三段階が、雑念を払う方法です。雑念を払うには、雑念一つ一つを、ファイリングして行き、解放する。雑念にネームタグをつけて、「さようなら」とそれ以上は考えない。この、考えない、心を解放すると言うのが、なかなかやっかいのようです。「さようなら」で済むような次元じゃないことも多い、「発達障害の症状」を、「さようならしたって、また、同じようなトラブルを繰り返しちゃうけど」となります。この辺の兼ね合いは、「当事者の責任の範囲までは負わない」というラベルを、一つ一つに貼って、ファイルを眺めます。「あ、問題ファイルがある」と眺めるだけです。そこに感情や解決策は要りません。眺めるだけにするそうです。
 その段階を経て、最後には、「さようなら」と脳内で、そのファイルを風船につけて、空に飛ばすイメージを脳内で繰り返すそうです。

 雑念が、トラブルが、怒りに変わることが多々ありますが、そういう場合は、「怒りを運動の方に回しましょう」という方法を使うようです。体力を雑念を考える方ではなく、身体を動かす方に使って、一時的に、逃避行動的なことをして解消する癖をつけた方がいいです。散歩がいいらしく、散歩中、雑念が出たら、雑念は、ラベルをつけて、空に飛ばし、それ以上は考えない。今の呼吸と、今の景色を見て、雑念が浮かんだら、空に飛ばしましょう。

 リセットするための、グッズも取りそろえていくと言いそうです。アロマ、音楽、絵画、ドラマ、映画など、気持ちを一時期にでも、違う方に向けます。よく、プロのスポーツ選手が、集中するために音楽を聴いていますが、あれと似たような方法になるようです。

 訓練すれば、数ヶ月で、リセットしやすい脳に変わるそうですが、ここで、一番大切なのは、「周辺者」にとっての、悩みの種は消しづらいものであるということになります。発達障害者の「当事者」の人が安定する状態まで行かないと、ずっと続きます。中には、「自覚がない、困り感がない当事者」というのがいます。この場合は、この人に関わるのは、私には手に負えないと、諦める心の作業が必要になり、それには、たくさんの心の段階を経て、やっと、落ち着いていくようです。最初の戸惑い、やがて、この人は、たくさんの症状があり、わざとじゃないけど、イライラする。と言う状態が続き、しょうがない部分もあるけど、腹が立つ自分の感情も自然のことなのだということで、段階を経て、落ち着いていく状態になれたら、とは思いますが、発達障害の「当事者」の人は、小学校で見つかっても、高校ぐらいまで、行動が落ち着かない人が多い。中には、高校になっても、暴れん坊といわれるレベルの当事者もいるようですし、でも、悪気がないけど、「なぜ、私がこんな目に?」と思う気持ちを持ちたくなるぐらい、一向に良くならない「当事者」も多いようです。無理せず、割り切れるようになれる時が来るといいけれど、当事者の状態を受け入れられない感情があるのなら、それもしょうがないと思うしかないようです。たくさんのトラブルや心の段階を経て、数年かけて、グループでの行動の立ち位置などがわかっていき、受け入れたり、拒否したり、流したり、そんな感情を経て、「周辺者」の心のあり方が決まっていくようです。

 マインドフルネスは、気持ちのリセット方の一つとして、取り入れてもいいのかもしれません。 

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医