始めに

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脳の錯覚

 発達障害の人が、なぜ、自覚がないのでしょうかと言う質問が多いようです。どうやら、脳の錯覚らしく、借金をしても、ミスしても、浮気しても、「なんとかなる」と勘違いする人が、時々いるそうです。多重債務となり、自己破産しても、「なんとかなる」「前にうまくいったから」と脳が錯覚するらしく、あまりに驚愕で、「自己破産しても?」と言うのが、定型発達の人からすると、理解がしづらい状態です。ところが、脳内物質のいたずらだったり、脳の器質的な問題だったりするようで、まだまだ、解明されてはいませんが、そういう事例はいくつか、あるようです。

 反対に、いじけやすい人もいるようです。ミスが多いのを気にしすぎる。「症状だからしょうがない」という開き直りが必要なのですが、まるで、自分自身の努力が足りないかのように錯覚する人もいるようです。こういうケースの場合は、励ましてくれる人が必要なので、家族が、けなすような場合だと自尊心が育たなくなるので、家族以外で見つける必要があるのですが、なかなか、難しい部分が多いようです。「専門家」に頼む場合、お金も必要ですし、そこの場所に行くにも、時間が必要です。中には、発達障害の病院や、行政の場所に行くのに、ものすごく疲れてしまい易いという発達障害者の人も多いようです。電車のシートの座り心地が嫌でしょうが無いと言うケースもあったようですし、騒音が一番、「どうしても苦痛です」という人もいるようです。ノイズキャンセラー機能があるイヤホンとか、利用しても、難しいのかも知れません。道が覚えられないとか、たくさんの経験を積まないと行けない部分を、家族が協力してくれて、できるようになるところまで育ててくれる環境とは限らず、そういうボランティアも、あまりないようで、介助犬などで付き添いボランティアを見かけますが、そういうボランティア制度があるといいのかも知れません。医療に補助がつくケースもありますが、交通費は自力だったりするわけですし、中には、補助は一切受けられないような、診断が出ないグレーゾーンの人もいます。が、悩みは深刻だったりして、そういう場合も、時間とお金が続かないことも多いようです。

 脳の錯覚から来るものでも、多数派と違うので、困ってしまうということはたくさんあります。左利き用の道具が少ないのと同じような感覚となります。右利きの人は苦労はあまりわからない。右利き用しかなくても、それを不器用に使わないと行けない。それが発達障害の人の行動の一つ一つになるようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医