高機能自閉症のドラマがありますが、サヴァン症候群という設定になっています。一度見たことを完全に記憶できる能力があり、それをアウトプットするときに、一般の医者が思いつかない方法まで、瞬時に治療法を考えることもできると言う設定です。
ところが、発達障害の人で、こういう能力の人ばかりじゃありません。脳の機能が一人一人違うからだそうです。海馬が優れているとか、ほかの部分が優れていると言うのもあるようですが、ワーキングメモリーの動きが、早くて良い発達障害の人も稀にいるそうです。ADHDの人は、ワーキングメモリーの機能が弱いと言われていますが、全員ではないそうです。個人差が大きく、とある俳優さんは、発達障害をカミングアウトしておられますが、母親のほうは、一度言われたら覚えられるけれど、過集中の状態が続きやすいため、問題が出やすく、やらないと行けないことを後回しにして、自分のしたいことをしてしまったりして、社会性に問題が出ている症状で、でも、息子である、その俳優さんのほうは、覚えることができなくて、テストが苦手だったそうです。お母さんのほうはワーキングメモリーが一般的か、優れており、息子さんのほうは、ワーキングメモリーの働きが弱かったのかも知れません。親子であっても、それぐらい差が出てしまうのが発達障害です。
ドラマのお医者さんのケースは、表情は乏しいようですが、出ています。これが全く表情が出ないASDの人もいるようです。自己主張が激しくない、主人公ですが、インターネットの方で、『トラブルメーカーで困っています」というケースの大抵は、積極的に動こうとしてしまう自己主張が激しいタイプの発達障害で、ここも個人差があります。療育を受けているかどうかが、わかりにくいですが、もしも、受けているドクターなのであれば、感情処理なども、一応、学んでいるのでは、ないかと思います。相手の気持ちなども、絵などを使い、コミック会話というもので学んでいる場合もあるようです。
インターネットで怒られやすいタイプの発達障害の人は、小さい頃から発達障害だとわかって、療育を受けている人よりは、大人になってから発見、もしくは疑いをもたれている人では、ないかと思います。そういう人とケースが違うので、ドラマはドラマとして、割り切って見た方がいいのかも知れません。