謝罪方法を、ケースごとに考えていく必要があります。これを重ねていくことによって、今まで、助けてくれなかった人、症状を知って、様子見で近づけなかった人も、「少しは大丈夫になってきたのかな?」と、「当事者」の心の状態を見ています。ただし、症状が重すぎる人の場合は、判断が偏りすぎているケースも多く、育った家庭で教えてもらえなかったり、育った家庭があまりよい環境と言えず、問題がある対応方法を続けていたりして、認知がゆがんでしまっている場合もあります。大人になってから発見されているケースの場合は、社会スキルを自分で身につけないといけないため、謝罪する必要が、まず理解してない場合も多いため、本を読んだだけでは分からない場合は、理解してくれる、判断が安心できる「周辺者」に頼み、謝罪方法を一緒に考えてもらい、それらをノートにまとめ、自分のためのマニュアルノートを作った方が安心です。
「前も間違えていたよ。また、間違えたの?」と言われた場合、
「そのときは、迷惑をかけていたならごめんなさい。どうしても、理解できなかったり、おなじことを繰り返してしまうから、間違えてしまってごめんなさい。できるだけ、気を付けたいと思っているけれど、また、やってしまったら、注意してください。ごめんなさい」
「説明したのに(注意したのに)聞いてなかったの?」
「ごめんなさい。一度にたくさんのことを言われると、情報を整理するのが苦手だから、ゆっくりと少しずつ、説明してもらえると助かります。メモを渡してもらえるとありがたいです。ごめんなさい」
これ以外にもたくさんのケースがあると思いますが、謝罪の言葉は、発達障害の症状を勉強した後でも、一般感覚とずれて、さらに環境によっては暗黙の了解基準がバラバラなので、その場所に合った方法がよいケースも多く、その都度、安心できる理解してもらえる人に相談して、謝罪方法を考えた方がいいようです
*謝罪する必要がないと「当事者」が言い張るケースも多数あり、そういう人の場合は、よほどのことがない限り、謝罪しないまま終わるようです。謝罪できない人と、どうやって付き合うか、どこまでサポートするかは、「周辺者」が、その都度考えて行く必要があるようです。