始めに

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「言ってない」「聞いてない」を連発する理由

 発達障害の症状で、「聞いてなかった」「言ってない」と言い張ることがあります。理由は、様々なようです。内容を聞き取れない。内容を理解できない。概念を知らない。情報整理が追いつかない。話の流れについて行けない。時系列で考えることが苦手。記憶が飛ぶ。ほかに気になることで頭がいっぱいだった。目に入る情報ばかり追って、話の内容が入ってこない。などなど。

 これらに対して、対処法は、「用件は一度に一つまで、短めに」もしくは、メモで渡す。日時、用件、場所、必要なものなどを書いておく。こういうことをしても、社会スキルが低くて、できない発達障害の症状を持った人もいるようです。社会スキルが高い上に、自分で、発達障害の症状を理解して、対応して、適応しようと思っている。そんな意識がある発達障害の人のためのマニュアルはたくさん出ているのですが、「そもそも、なんで、僕がそこまでやらないといけないの?」とか、「言われたことはわかるけれど、具体的に動くときに不安すぎる」という人もいて、様々な理由で、頓挫しやすいケースのほうが多いようです。内容を理解できない。動けない。会話について行けない。メモをもらっても、動けない。人にやってもらいたがって、自力でやらない。やらないと行けないことを、そのままにしてしまう。一応やるけれど、間違いだらけで、自己流でやりたがり、時間がかかりすぎる。脱線ばかりして、やらなくていい範囲ばっかり追加して、作業スピードが大幅に遅れる。
 問題だらけの行動が続く人の場合は、療育を受けていないまま、大人になってしまっていて、脳もできあがっていて、だから、社会スキルが身につけるなんてレベルじゃなくて、と言う人もたくさんいますが、そういう人のためのマニュアルは、一冊どころが、100冊あっても、足りないぐらいの分量が必要となり、動画マニュアルでも、出してもらわないと、間に合わない状況のようです。

 「言ってない」「聞いてない」と、言い続けてしまう発達障害の症状を持っている人は、修正すると言うことが難しく、そういう人のためのマニュアルがないので、現場で関わっている人は手探りで行動を決めていかなくては行けなくなり、職場やグループ、家族、親族、学校だと、周りの人がフォローしないとどうしようもなくなっているケースも多いようです。

 すべてを引き受けていては、間に合わないし、いちいち、「言ってあるのに」「また、きいてなかったの?」と言っても、本人は、脳で本当に、本気で、聞いていられないし、覚えておけない脳で、さらに自覚がないケースも多数です。「流してください。病気です」と、言っているお医者さんがいますが、「流すって言っても、現実に、問題を繰り返されたら、さすがにたまらない、関わりたくない」となっていく場合が多いようです。

 症状のレクチャーコーチ、ヘルパーの派遣を、グレーゾーンの人、身診断の人でも利用できるシステムがあればと感じます。家族、学校、その他のグループで、いろいろな人が助かるのにと感じますが、難しいのであれば、せめて、取り組まない発達障害の人のための、「当事者」「周辺者」「専門家」の動画マニュアルを、配信してくれたらと、願います。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医