始めに

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自転車操業の脳

 自転車操業。資金繰りが困ってしまう、倒産寸前の会社の状態。これが、アスペルガー症候群の脳で起こってしまうらしい。どういうことかというと、時計などの裏蓋を開けたら、歯車がたくさん組み合わせて、動いている。あっちにかみ合い、こっちにも絡んで、そして、動いて、時間を正確に刻む。そこまで精密じゃなくても、社会やグループの成り立ちでは、あちこちの状態、気持ち、時間や制約事項を考慮しないといけない。これを、たった一つの部品の歯車だけ見てしまう。それがアスペルガー症候群の脳の性質であるらしい。その歯車だけ動けば、「なんとかなる!」と思い込んでいるから、大変になる。他の歯車とのかみ合わせが合わない状態で、言い張るため、一つしか歯車が動かず、そのため、時計は時を刻まない。全体がなんとなく動かないと、そこで止まってしまっているのに、
「うまく行ってるんだ!!」と言い張り続けるため、周りは困り続ける。それがどこでも起こり続けて、やがて、周りは疲弊する。「付き合いきれない」と。

 これをどうすればいいのかは、「発達障害症状を持っている人が、まず、自覚すること。そして、どうすればいいのかを学ぶこと」になる。ところが、「だって、うまく行ってるじゃないか」と言い張る人がたくさんいるため、「自覚があります」「取り組みます」と思っている以外だと、「周辺者」は距離を取りながら、無理しないでください。場合によっては「逃げても構いません」という指導がお医者さんから出されることもあるそうです。

 自転車操業になる前に、「周辺者」は無理しないほうがいいようです。お金の場合は特に、後からではどうしようもないので、予防が必要になります。助けていると限が無くなるどころか、一度、助けてもらうと認知が歪むケースも多く、「あの人に払ってもらえばいいのね」と勘違いして、「あなたが払うんでしょう!!」と言い張られたなんてケースもあり、怖くなります。

 どこまで言っても、「当事者」が自分で自覚して、「止めたい」と思わないと、自転車が回り続けて、止まらなくなるようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医