日本基準、グループ基準、家族の基準、自分の基準。これらを全部考えて、「ほかの人の事情をわかってはいるけれど、とにかく自分優先したい」と思ってしまうのがADHD。「ごちゃごちゃして、選択できない!」となるのが、ASDのようです。それを予防する方法は、とりあえず、発達障害の「当事者」が、それぞれの基準を把握するところから始めないと、どうしようもないのですが、「面倒だから、やりたくない」「一応、把握しようと思っているけれど、覚えきれない」「ごちゃごちゃして、整理して考えられない」というADHDの人もいます。自分の症状に合わせて、対応方法を周りの人、お医者さん、カウンセラーなどに相談しながら、考えていかないと大変になります。
ASDの場合は、もともと真面目な人が多いため、本を読んで整理することができる人だと、自分で取り組んだり、周りに確認したりして、時間をかけてやっていく人もいます。
取り組んでいく人は、これらのことをゆっくりと整理しながら、時間をかけて環境を整えていく必要があるようです。症状の把握、基準の把握だけで、一年はかかるようですし、その後の環境を整える、対応策を考えて取り組んでいくのに、さらに一年かかります。この間、発達障害のお医者さんを発達障害者支援センターに紹介してもらったり、診断してもらったりする場合でも、かなりの時間がかかります。どちらにしても、気長な作業になるため、すぐに効果を求めるとつらくなるので、途中で中断しても、自分を責めたりしないで、気持ちを作りながら取り組んでいくしかないですが、「周辺者」は、先が見えるため、気持ちが折れて、「付き合いきれない」という書き込みがたくさん見られます。「当事者」も「周辺者」も、時間がかかるものだと覚悟して取り組まないと、大変なようです。
「周りの基準より、俺が何より正しいので、そんなことはしなくてもいいんだ!!」と言い張る人もいます。「俺に回りが合わせれば、世界は回っていく!!」とまで思い込んでいる人もいます。「面倒だから、周りの人にやってもらっていきたい」と思っているADHDの人もいます。実際には、トラブルの原因になっているのは、発達障害の症状が出ている人の脳の動きが一般的な人と違い、少数派になっているため、社会基準は多数派の、一般的な脳の動きをする人の感覚に合わせて動いていきますから、「合わせなくていいよね」「俺に合わせろ!!」は通用しない場所が多いようです。家庭内や小さいグループでは、発達障害者が主導権を握りやすい場合もあり、その場合だけ、発達障害者の意見が通りやすくなることもありますが、その場合は「周辺者」は無理をしない。合わせて、自分の生活が壊れるのなら、無理をして合わせなくてもいい。という指導をされる場合もあります。
どちらにしても、発達障害の症状が出ている「当事者」の努力から始めてもらうしか、難しくなります。当事者が、症状の把握、基準の把握、自分がどう対応していいのかの把握をしてもらってからじゃないと、「周辺者」は何も考えられないので、待つしかないようです。