発達障害者の「当事者」と「周辺者」は、お互いに歩み寄れない部分がたくさんあります。「当事者」は好きで、その症状で生まれたわけではありません。でも「周辺者」も、では、無理して、その症状の部分を我慢するしかないのかということになって、平行線です。悪気はない、でも、何かが起こりやすい、自覚がない障害者の場合は、そして、自覚があっても、うまく適応できず、周りに説明したり、周りに助けてもらいやすくする環境づくりが整ってない場合は、トラブルがずっと続きます。
これらがおこる原因は、発達障害者も、その周辺者も、お互いの脳は見えないからです。では、これらを埋めることができるのは、どうすればいいかというと、お互いに、どういう感覚なのかを学ぶしかないのですが、これを学ぶ機会は、実は、発達障害者かもしれないと自覚が出てからになり、発達障害の存在自体すら知らない時だと、「なんで、こんなにミスするの?」「なんで、ミスするのを許してくれないの?」となっていて、その積み重ね後に、すぐに「じゃ、切り替えて、今までの感情を捨てます」なんてことができる人が、ほとんどいないことが原因です。
切り替えるには、発達障害の症状に詳しい、精神科医、心療内科医、臨床心理士などにカウンセリングをしてもらって、「大丈夫ですよ」「一緒に、がんばって環境づくりをしていきましょう」と言ってもらえるだけでも、違ってくるそうですが、なかなかそれをするだけの気持ちは生まれにくいのが、日本の状況です。カウンセリングを無料、もしくは格安で受けられる状態で、できれば、最初は匿名で受けられたら、発達障害のことを相談しやすくなるのかもしれませんが、なかなか難しい状況のようです。