基本的な症状がわかってきたら、とりあえず作った行動の目安表ではなく、取扱い説明書を用意した方が、便利のようです。1,2枚の紙で収まる内容の軽いものと、しっかりと書き込む取扱説明書を二種類は用意した方がいいのかもしれません。障害をカミングアウトしている場合は、職場などでは、軽い取扱説明書を、上司や同僚に渡しているというケースも、ちらほら見かけました。暗黙の了解だらけで、コミュニケーションが取れないと、お仕事に影響が多大になるケースも多数ありますから、信頼できる上司や同僚と相談した方が安全だからなのかもしれませんが、職場によっては、やり過ぎ、重すぎる行動となるため、ケースバイケースになるようです。学校、お友達、何らかのグループ関係だと、周りに見せて、理解してくださいというのまでしたら、やり過ぎで、重すぎる行動になるんじゃないかと思われます。家族、親族などのケースは、離れて暮らしていたりして、挨拶程度も多いケース。地域で密着しているケースで、親身になってくれる人、距離感がある人などで、ケースバイケース。未成年なら、作って、説明したほうがいいのかもしれませんが、その場合も、あくまで、「当事者用の取扱説明書」であって、周りの人は読む義務はありません。発達障害の当事者が取り組むことであって、上司、同僚、友達、学校、家族、親族は、親切な人が余力で助けてくれるかもしれないという程度の期待でとどめておいたほうがいいようです。「当事者」も忘れがちなので、見直しように必要になるようです。
作り方ですが、症状について書かれている本を参考にして、自分なりに工夫して作成するのがいいのかもしれません。
ただし、作成できない、作成が必要ないと思っている「当事者」の方もいらっしゃいますが、その場合は、そもそも、自分の症状を把握してない、把握が必要ないと思っているので、その気持ちを変えるのは、症状の特性上、難しく、数年経っても、その気持ちに変化がないのであれば、どうしようもないため、「周辺者」は、割り切りと覚悟が必要で、「取り組まない人と、どうするか?」と言う視点に切り替える必要があるようです。
「取扱説明書」を作ることができる「当事者」ならば、かなり見込みがありますが、ほとんどが、作りもしないし、放置するし、周りになんとかしてもらおうとするし、と言う状態のようです。その場合は、「周辺者」は自分の気持ちや生活を優先してもいいようです。責任を感じず、無理して合わせなくてもいいと思っておかないと、気持ちが持たなくなります。